IRセミナー 大阪有機化学工業+東海ソフト(1)大阪有機化学工業

大阪有機化学工業は既に複数回、話を聞かせてもらっているところです。

特殊アクリル酸エステルに特化して、自動車用塗料などの化成品、半導体レジスト原料などの電子材料、化粧品原料などの機能化学薬品の3つのセグメントがあります。

注目されるのはやはり半導体レジスト原料のところで、ここの売上、利益が大きく、利益率も高いです。大規模な設備投資も行っており、ここからはその減価償却費ものってくるので利益率は目先的には低下しますが、この分野がこれからどうなるかでしょう。ここは主力のArF用と最先端のEUV用があり、比率は9:1程度ぐらいのようですが、ExtraUltraViolet用が伸びているということです。販売先は東京応化工業とかJSRなどが中心かなと思います。この関係は扶桑化学工業のクロコダイルシリカがフジミインコーポレーテッドの研磨剤に用いられるのと似ています。

株価推移を見てみましょう。株価は昨年の初めの2000円割れ以降、既にかなり戻しています。半導体市場の回復をもう織り込みにいっているという印象です。

さらに長期のチャートだと・・・。こんな感じになります。

ここの金沢工場は北陸道のすぐわきにあります。高速道路が海のすぐ近くでその横がもう工場ですから、大きな津波でも来ればまあ被害は免れません。幸い、今回の地震では直接の被害はなかったようでしたが。なお、金沢工場という名前ですが、実際の所在地は白山市です。名称が金沢の方が理解されやすいということみたいですが。

大型の設備投資をされた新プラントも試作での稼働がはじまっており、顧客からの要望等も多いということでした。

独自の分野に特化して業績を伸ばしてきており全体として悪くないと思いますし、業績そのものは半導体市場の本格回復があれば一気に戻してくるでしょう。が、投資判断はなかなか難しい感じがします。引き続き注目はしていきます。

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