7794イーディーピー 赤字継続 ようやく業績予想 回復は遠いか(2)

7794イーディーピー 赤字継続 ようやく業績予想 回復は遠いか(2)

通期業績予想の修正に関するお知らせ

半年間ほど業績予想を示さず、定性的な情報もなにもなく放置されていたところですが、この3月までの分がようやく示されました。

売上は27億から7.4億に激減。1/4ぐらいになっています。損益は9億の黒字から-2.65億の赤字です。まあ、この程度の赤字でよく止まっているとも言えなくもない。

理由の部分を引用。太字、青字、赤字はこちらでつけたものです。

「修正の理由としては、当社の主力事業である種結晶において、主として、輸出貿易管理令の一部を改正する政令の施行に関係して、2023年4月以降、一時的に輸出を全面的に保留したことで、ユーザーが他社の種結晶への切り替えや、種結晶の自家生産へシフトしたことにより、輸出の保留をおこなう前の水準まで回復しませんでした。その他、LGD市場の規模は拡大しているものの、小型宝石価格の下落と種結晶市場の大幅な変化により、当社ユーザーからの受注は減少しました。さらに、イスラエルの顧客からの受注がキャンセルとなるなど、パレスチナとの紛争の影響を大きく受けております。
そうした中にあって大型種結晶の需要の増加が顕著ですが、減少分を補うまでには至らず、売上は前事業年度と比して大きく減少することを見込んでおります。

また、基板・ウエハに関しては、世界的にダイヤモンドデバイス開発が活発化していることに伴い、大学や研究機関だけではなくダイヤモンドデバイスの開発に取り組む企業が増加しました。2023年8月に発売を開始した低抵抗基板も受注が始まっており、前事業年度と比して売上が大幅に増加することを見込んでおりますが、種結晶の減収を補うまでには至らない状況にあります。

これらにより、売上高は、前事業年度に比べ1,964百万円減少し、742百万円となる見通しです。損益面においても、売上原価、販売費及び一般管理費の削減に取り組みましたが、売上の大幅な減少による影響を大きく受けたことにより、営業損失は370百万円、経常損失は290百万円となる見通しです。また、繰延税金資産の取り崩しにより当期純損失は265百万円を見込んでおります。」

ということで、種結晶も半導体と関わる輸出禁止対象のものとされる可能性があったため、「自主」的輸出停止があり、これによりユーザーが離れている状況。これ、当初のここの見解(輸出可能)と当局の見解に違いがあったということで、実際、どこまでが「自主」的対応であったのかは不明です。

活路としては種結晶については大型化のところに賭けるしかなく、基板・ウエハについての研究も、当面ここが伸びたとしても売上金額は小さく利益貢献も些少だったとしも、継続してすすめていくしかありません。

 四半期報告書にも研究開発の動向等を含めてあれこれの記載がありますが、それはまた次回に。

 

にほんブログ村 株ブログ 銘柄・投資企業へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です