キーエンス株主総会(2)発言と回答要旨 ある意味「怒!」、ある意味「楽しい」
キーエンス株主総会(2)発言と回答要旨 ある意味「怒!」、ある意味「楽しい」
道中の話はまたあとで。総会の中でのこちらからの質問とその回答要旨のみ、忘れないうちに書いておきます。
日経の記事では総会について以下のようにふれていました。
「キーエンスは14日に大阪府高槻市で株主総会を開き、株主からは株式分割の考え方に関する質問が寄せられた。キーエンス株の17日の終値は6万7790円。ほかの主力株と比べ、個人投資家がキーエンス株を売買する際のハードルが高く、毎年のように株式分割を巡る質問が出る。株主総会に出席した株主によると、キーエンスは「今後の状況を注視して判断する」といった趣旨の回答をした。」→そうなんだけど、株主の質問にちゃんと答えていないと書いてほしかったところです。
要望
株式分割の早期実施を。比率はできれば10:1、少なくとも1:4。10分割は東証の示す基準の50万円に近づけるという意味。1:4はNISAの成長枠の年間限度額の範囲内に余裕をもって1単元がおさまるという意味。要望なのでここでの回答は不要。
質問
なぜこの状況下で分割をしないのか。一昨年、昨年も同様の質問をしたがその回答は「一言で言えない」「インサイダーにあたるので詳しく言えない」、なぜ分割をしないのかわからない回答だった。
この状況とは継続的に取引所かには最低投資額引き下げの要請があり、多くの株価が高い企業がかなりの比率で株式分割を実施しており、新NISAの制度で投資への機運が高まっている、そういう状況ということ。
企業価値を向上させることと株式分割をすることは相反することではない。あえて現在の判断をしている主な利用はつまりなんなのか?。
大株主でもある名誉会長の意向があるのか?。
回答
「分割は投資しやすい環境づくりのための方策の一つ。多くの人から投資してもらいやすくなる。
一方、相対的に高い株価であることは投資家、取引先、学生、海外などから関心をもっていただくために有効。
新NISAなとで世の中の変化がおこっているのも確か。またミニ株、投資信託などもあり、必ずしも分割しないと投資できはないというわけでもない。
会社としてはずっと本質的な企業価値の向上を重視してきた。東証とは複数回、意見交換をしてきた。業績、海外同行等から総合的判断。滝崎も含めた取締役会で決定。
再質問
「回答がわかにりくい。株価が高い方が関心をもってもらいやすい、それが分割をしない主要な利用なのか。そうではないのか。主要な理由はなにかと聞いている。
回答
「わかりにくくて申し訳ないが様々な要素を総合的に判断している。なにかひとつということではない。」
場外
「中心的なことはあるでしょう。一昨年と同じ回答で全然前進していないし、わからない。」
上記が質問と回答の要旨です。
青色にしているところが注目点と一昨年、昨年のコメントにはなかった点です。