MERSEDES GLA 200d 4MATIC 1泊2日 試乗モニター(4)
さて、走行してみます。今回は一般道ばかり。山道もちょっと走ってみました。
基本的に車の剛性感は十分。非常にしっかりした感じがあり安心感があります。
エンジンは2000CCのディーゼルですが、パワーは必要十分。昔のディーゼルのようなゴロゴロ感は皆無。CX30は1800CC、その前のアクセラは2200CCのディーゼルでしたが、感覚的にはパワーはまさにこの中間という感じでした。
走行モードですが、下記のようになっていて、あらかじめオフロードも含めて4つのパターンかセットされています。
オフロード以外の3つを試してみましたが「帯に短し・・」状態でした。
まず、コンフォートとエコはサスペンションの感覚が柔らかすぎます。普通の舗装路をまっすぐ走っているだけで、フワフワと軽いピッチング状の上下動があります。これは個人的には好みではない。あと、ハンドリングもだるすぎてシャキッとした感じが薄いです。
ではスポーツはどうか。これだとサスはかためになりハンドリングもカッチリ感が強くなります。が、シフトパターンが低いギアで高回転まで引っ張る形になるため、活発には走るもののうるさいです。
じゃあ、どうすればいいのか。これはインディビデュアルというモードがあり自分でカスタム仕様にすることができます。サスペンションとハンドリングはスボーツモードと同じ設定、シフトパターンはコンフォートと同じで、元気よくま走りたければパドルシフトを活用するのがよさそうです。こういう選択ができるところがよいといえばよいのですが最初から自分の好みの設定であればこの機能はさして必要ないとも言えます。
よかかったのはハドルシフトでエンジンブレーキが結構効いたこと。2段落とすような形にするとわりとよく効いていました。
あと、ブレーキホールドはプレーペダルを強く踏み込むことでかかります。特に支障はないものの、これはちょっと慣れていない方式でした。
なお、ワインディングの山道は結構楽しく走れましたし、登坂車線での追い越しもスムーズにできました。
このグレード、オプションの入った車はキャンペーン値引き30万があっても支払い価格は843万になっていました。12月で3年、最初の車検になるCX30の査定は走行距離が短めということもあって200万となっていました。これを引いても640万。うーん、冒頭でも書きましたが、これはやはりコストパフォーマンスは悪いと言わざるを得ず、全般に悪くはないもののぜひこの車をという非常に強い魅力もそんなにはないため、実際の購入にはつながりにくいでしょう。
この一泊の試乗は仕組みとしてはなかなかよいですね。ありがとうございました。