7794イーディーピー株主総会 買い戻しの判断には至らない 注目ポイントは明確

26日(木)は7794イーディーピーの株主総会でした。

場所は千里中央駅の近くの千里阪急ホテル。株式公開以後、ずっとこのホテルですが、ここは近々営業終了になります。1970年の万博のころの開業で次の万博の頃に営業終了となる形です。確かに施設などあれこれ古さは感じられます。

行き帰りの行程等はまた紹介しますが、株主総会の内容そのものについて先にふれておきます。参加者は30名ほどで、ほぼ個人投資家ばかりという印象でした。

私以外だと、以前の輸出停止と関わっての問題、ダイヤモンドデバイスのコストの問題、ネット等での販売チャンネルの問題、社外取締役だった北城氏の退任に関してな゛の発言がありました。

全体として株式投資については結論的にはまだ買い戻しの判断には至りません。ただ、注目点はより明確にはなりました。

こちらに動画があり、こちらに決算資料があります。有価証券報告書はこちら。社長の説明はこれらに沿ったもので丁寧に話されている印象でした。

私からは2回発言。

不要不急なコストは削減、優待は事業内容と関係なし、株主総会もホテルでなくてもよい

→優待は公開時に実施できていなかった、資金調達も意識して実施というようなことを言われていました。

資金調達云々というのはワラントでの資金調達の関係で株価の高い安いが資金調達額と関わってくるので優待を株価支援材料にしたいという意図もあったというような意味でしょう。

それにしてはその優待内容がリログループのサービスのリロクラブ提供では魅力が乏しく、この優待設定では株が買われるというようなことには率直に言ってなりません。まあ、会社自体というより主幹事証券のアドバイスがよくなかったということでしょうけど、1回限りの優待設定としてはセンスがありません。今はこんなことに費用を使っている状況ではないでしょう。株主総会についてはキーエンスの例を示して低コストで運営できるはずと指摘しておきました。直接のこれに対してのコメントはありませんでした。さて、来年はどこで実施されるでしょうか。

質問は、

宝石、宝飾品事業黒字化についての焦点、ポイントはどこか→これに対しては「デザイン」という回答がありました。意味は既に多くのところてつくられているようなLGDの宝石ではなく独自性があり他にないものをつくっていかなければならないということで、これは方向性としては納得できるものでした。

但し、イーディーピーはこれまで「宝石」の販売はしてきていなくて、ようやくインドやベルギーでその販売の体制が整いつつあるという状況です。具体的なこの成否、きちんと数字を出せて黒字化できるかどうかは今の時点ではわかりません。逆に言うとこれと関わるような数字、あるいは情報開示がデバイス関係の開発の進展のニュース以上に業績と関わっては重要です。例えば資料の中には以下のような文言があります。

「新しいデザインの宝石については、宝石販売の実績がある日本人を雇用して、検討を進めて来ました。当社の大型の種結晶を使い、大型の原石を作製することで、新たなデザインが可能となっています。また、ブリリアントカットのような厚い原石を必要としないデザインを作り、生産歩留が高い薄い原石を製作して、原石生産コストの低減も進める計画です。LGDのインド企業は、成長装置に自家製作等によって、低価格ルースを供給していますので、それに対抗できる商品の開発を進めて参ります。」

「FDが2025年1月に宝石の販売を開始した旨の開示を行いました。➢ まずは代表的なカットであるブリリアントカットの宝石から販売を始めました。➢ 新規のデザインの宝石や、Japan Made Diamondの商品化に向けて、準備を進めており、2026年3月期には量産体制が整う計画です。」

「大型単結晶を保有しており、これを種結晶として利用した大型の原石生産が可能。これによって、新しいデザインの自由度が大きく、斬新な宝飾品が可能。*既に試作済みの新規デザインが、大手宝飾品店で評価されており、これ等を販売することで、切り口が従来の宝石と異なった営業活動が出来る。」

こうした諸点と関わるような取り組みがどう具体化し収益につながってくるが注目ポイントです。逆にデバイス開発については、現段階では直接収益には直結しないので、アライアンス等のニュース以外はとりあえずはあまり重視しなくてよいと考えています。

なお、「宝石」販売にさついては米国市場を中心としたネット販売も検討されているようですが、まずは宝飾品店などとのBtoBでのつながりを最重視していくということのようです。

デバイス開発についてはアライアンスの可能性等について聞いてみました。→企業や研究機関等からの要望に即した製品の提供云々ということは言われていましたが、アライアンスについての直接の言及はありませんでした。

現在、ここの株式は保有していませんる総会出席の意図で取得して100株も細かい上昇で既に売却済みです。が、引き続き、ここのり状況についてはウォッチを継続していきます。

「宝石」もデバイス開発もうまく進むといいなと思っています。そうなればまた投資の大きなチャンスが訪れる可能性もあると思っています。

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