投資本 これを読め!(1)「ウォール街のランダム・ウォーカー」☆☆☆☆☆

投資本 これを読め!(1)「ウォール街のランダム・ウォーカー」☆☆☆☆☆

投資関連の本は好きで、わりとよく読みます。

図書館の新着図書の中に投資関連のものがあればとりあえず予約しますし、自分で新しい本とか読みたい本をリクエストすることもあります。これは図書館の方でそこそこの確率で買ってくれたりします。

また、パンローリングのネット書店の方で書籍のモニターに応募して本をもらうこともあります。
これは感想文(というか、アマゾンにあるようなコメント程度でもよい)の送付が必要ですが、新しい本をもらうことがあります。

実際の書店、あるいはネットで購入するということはまれですが・・。

ということで、すでに今までにも書いているところはあるのですが、まとめて、投資関連書籍についてコメントしていってみようかと考えました。

☆1つで20点、★1つは10点。なので☆☆☆☆☆は100点で、☆☆☆☆★は90点ということね。
まあ☆☆☆以上がおすすめということで。

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

第一回はこれです。

名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。大御所バートン・マルキールの著作で、すでに何版も版を重ねており、最新のものは11版になると思います。

実はうちにはこの本が3冊あります。それぞれ、左から7版、10版、11版です。

7版は1999年発行となっていました。ですから、株式投資をはじめてから3年めぐらいでこの本を読んだということになります。

これを読んでいたので、今の自分があるといっても過言ではありません。良かれ悪かれ、影響を受けている部分はかなりあります。まあ、多くは「良かれ」だと思っていますが。

マルキール先生は、基本的には「効率的市場仮説」の立場に立ちます。その主張は、具体的な投資方法ということについていえば、「多くの場合、あれこれ自分で売買するよりもインデックスファンド
に投資しておいた方がまし」ということになります。

ですが、個別銘柄への投資を否定しているわけではなく、以前の版から最新版に至るまで、個別銘柄への投資のあり方についてもふれている部分があります。ここは削除されたり大きく変更されたりすることなくずっと続いている内容ですので、マルキール先生自身、実は個別銘柄への投資の楽しさや意味については深く理解しておられるのだと思っています。

本書は分厚く、一見、とっつきにくいです。

確かに、いきなり株式投資を始めたばかり、あるいはこれから始めようとする人には敷居が高いところはあるかもしれません。
が、翻訳のよさというのもあるのだと思いますが、内容自体は一般向けにとても読みやすく、わかりやすく書かれており、著者の「シャレ」も随所に見られます。

できれば実際に投資を経験して少しして読むと、なるほどと思ったり考えさせられたりすることが多いのではないかと思います。

別に本書の見解を全面的に受け入れる必要があるわけではなく、むしろ、相応に経験を積んだあと、本書の見解とは異なる部分も含めて自分の投資スタイルを構築していくことが重要だと思いますが、そうであるにしても、本書の見解は投資をするにあたっての「前提」なり「常識」といえるものだと思います。

図書館の蔵書を検索すれば、最新版かどうかはわかりませんが、本書はヒットする場合が多いと思います。

とりあえず図書館から借りてという形でもいいし、旧版でも本書の基本的な内容に変化はないのでかまわないかとは思いますが、「気合い」という意味では実際に購入して読んだ方が身にはつきます。また、読むなら、できれぱ行動ファイナンスやスマートベータ等に関する内容が含まれている最新版がよいと思います。

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