資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資/石川臨太郎 (1)

資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資/石川臨太郎 (1)

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資」

本が届きました。今日から順次、読んでいきます。

P25
株式投資でいうところのリスク管理というのは「不毛な決断を迫られるような状況に追い込まれる可能性を普段から検討していて、そのリスクを事前に回避する」
ということなのです。

上記の本書の指摘と似通ったことを私も書いています。

下記は
「月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法/藤川 里絵」
という書籍についてのアマゾンのレビューコメントの一部です。基本的には批判的なスタンスでのコメントです。この本は2年ほど前に出版されていますが、今でも同程度の主張を継続しているのだとしたら、ちょっと信頼はできません、この著者は。

 

「ここはまだいいのですが、まったく見解が違うのが、暴落時の対応です。

本書では、暴落時にはとりあえず売るということをすすめています。そうすればさらなる下落による損失を回避できるというわけです。が、当然これは暴落後に売られるわけで、損失は被ります。なにもしないのはだめとも書いています。

さて、暴落時に売ってしまって、さらに下落した時にきちんと買い戻すということができるのでしょうか。通常、最初からそのような強い決意をしておかないとさらに下落したところで買い戻すことはなかなか難しいでしょう。

多くの場合、大暴落のあと、どれぐらいの期間が必要かは様々ですが、急反騰する場面があります。そうした時にポジジョンを持ち市場にどどまっていなければ、その恩恵を受けることはできません。

なので、自分の都合でこれ以上の損失にはどうしても耐えられない、資産を保全する必要があるということなら、それは暴落時に売却せざるをえないでしょうけれど、まあ、暴落があっても、少なくともポジジョンは維持する、逆に日頃から暴落があれば買いを検討する銘柄というのを整理しておき、暴落時には少しずつ買い向かうぐらいのスタンスが中長期では報われる可能性が高い、というか、私自身はそのようなスタンスをとります。

逆に言えば、株式投資は暴落時に売らなくてもいい程度、買い向かえる程度のポジジョンで取り組むのがいいとも言えます。

ですから、暴落時に売るというのは、間違いとは言い切れないとしても、少なくとも私自身のスタンス、発想とは相容れないものです。

全体として、本書では分散、分割という視点が薄いです。買った、売ったで儲かればいいというような発想が強すぎる印象があります。」

中長期での投資を考える場合、やはり、どの銘柄が騰がるとか、売買がうまいとか、そういうことよりも、おおもとのところでのリスク管理の考え方というのは、やはり決定的に重要だろうと思います。

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