IRセミナー 7984コクヨ ぺんてるよりも注目するのは・・(3)

IRセミナー 7984コクヨ ぺんてるよりも注目するのは・・(3)

「ここがダメだよ大和証券」^^;の前にコクヨの方を完結させておきます。

業績推移とその変化の要因

コクヨの業績の推移はこちら。

株価の推移。昨日のIRセミナーの資料より。

上記の業績のところを見ると、2016年からトップラインにさほど変化はないのに、利益、利益率が急激に改善しています。

それに伴って株価も上昇し、以後、指数を上回る推移となっている時期が多くなっています。まあ、このあたりはグラフの起点をどこからにするかということによっても見え方は違ってくるのですが。

さて、この変化の要因ですが、リードタイムの改善とか在庫の改善とか、いわゆるトヨタ的生産管理にも通じるような生産管理の改善が貢献した部分もあったでしょうし、利益率の高い、ソリューションビジネス的な面も含めたオフィス向けの需要が堅調に推移したということもあるでしょうし、様々な要因があると思われます。

一部、質問に対してコメントしてくれましたが、ここらの詳細な分析みたいなのが知りたいというか、興味深いところかと思いました。

なお、組織的にはコクヨは2004年に分社化持株会社体制になっていますが、2015年にはここから事業再統合がされています。必ずしも、ホールディングス体制がうまくすすまなかったという面もあるのか、事業全体を見ての全体最適が図られたということのようで、業績の改善もこの2015年の事業再統合以降顕著となっています。

このあたりも含めた分析というのはどこかに載ってないかなー。探してみます。

今後については「空間価値による中長期での成長領域の検証」ということが挙げられていました。この中では「足元で首都圏大型オフィスビルの大量供給が続く国内ファーニチャー事業において、引き続き持続的成長を確保」ということも書かれています。やはり最大のポイントはぺんてるのM&A云々よりも、ここかと思います。

投資判断

上記のような注目すべき視点というのはあっても、全体として売上高なり利益が急伸する(あるいは急落する)ということはちょっと考えにくい事業内容かと思います。

国内においてはブランドの認知度、信頼度は非常に高いと思いますが、配当+優待利回り等からしても、あえてここからすぐに積極的な買い候補として検討するということにはなりにくいかと思います。かといって、大きな懸念要因というのもないとといえばなく、判断としてニュートラル。

権利確定直前で、低コストの優待クロスができれば、また文具は欲しいです^^;。

プレゼンの工夫

今回のIRセミナーのプレゼンですが、限られた時間の中で丁寧に話そうとする生真面目さは、なんとなく企業のイメージにも似たようなところも含めて、感じられたのですが、
エンターティンメント性がほとんどないです。

話し方も含めて、面白い、ハッとする、気づかされる、そういう工夫がさらにあるといいです。

多分、文具であれば、あれこれ工夫された新製品というのが出ているでしょうからそういう商品開発の部分などを紹介する。オフィスもデザインも含めて今日的な先進的取り組みというのがあれこれされているでしょうし、短時間の動画なども含めてそうしたところの紹介なども含まれているとよいかなと思いました。

また、優待については、やはり100株からの株主専用品でもあるといいですね。個人的にはフジ・メディア・ホールディングスの優待でもらうような使いやすい手帳なんかがあるといいのですが^^;。

ということで、「空間価値」のところについては意外と興味深い話が聞けて面白いセミナーだったかと思います。

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