ここがダメだよ、大和証券(4)

ここがダメだよ、大和証券(4)

独自性のある商品がない

まあ、これは今の超低金利の状況下ということもあり、また、大和に限ったことではないのですが、独自性のある魅力的な商品というのがありません。

結局、現状としてコンサルティングコース、支店の口座を維持しているのは支店からのIPOの配分を期待してのことですが、ここについては、株数50万株-100万株というような期待感の高い銘柄の場合、複数年、支店からの配分は皆無です。

それもそのはず、こちらは、コストの高いファンドラップや投信などは原則として一切購入をしませんし、売買もIPOの配分があった場合の売却か、口座にある銘柄をごくまれに売買することがある程度で、とてもではないですが、支店に利益をもたらすような「優良」顧客ではないからです。これはまあしょうがない。

が、株数の多い銘柄や、判断が微妙な銘柄については複数単位での配分があることがあります。これらは必ずしも利益につながるとは限らす、こちらの側での投資判断が重要となる場合が多いですが、トータルで見れば、支店からの新規発行の商品の配分は大きな利益につながっていることもあり、メリットもあったということになります。

かつてであれば、中国株の配分、新規発行の転換社債、メガバンク劣後債など高利回りの国内社債、まとまったロットでの高利回りの既発債、個人向け国債転がしなど、IPO以外の商品の配分でもよいものがあったのですが、最近の超低金利下では、こうしたこれまで利益につながったような商品も、出ないかあっても利回り的に買うに値しないようなものが多いです。

相変わらずのあれこれの投信とか仕組債関係には原則として全く興味がありません。つまり、IPO以外では買う商品がないのです、私の場合は。

なんの「コンサルティング」?

支店の口座は「コンサルティング」コースと言われます。ところが、ここ何年もずーっと、窓口の営業担当社から、有益な情報提供なり、参考となる議論をしたりしたという経験は全くないです。基本的にはこちらからはIPOのブックを入れて、支店からはなにか売りたいものの案内の電話が時々来る、それだけのことです。

かつて、こちらの資産状況なり運用方針についてまとめたペーパーを手渡したことがあったのですが、「しっかりまとめておられて素晴らしいです」で終わりでした・・・。そこはもうちょっと切り込んでこいよと思ったのですが、深いコメントはなかったです。

例えば、月に一回とか、小一時間でも、投資対象としている、あるいは検討している個別銘柄について噛み合ったような意見交換ができれば、それはかなり有益だと思いますが、営業担当君はそういう対象には現状、なりません。

別に営業担当君個人が悪いとかいうことでなく、結局、営業としては利益につながる商品の販売員とならざるをえないというのが現状でしょう。

であれば、証券会社としてもうちょっと多様な情報提供なり、意見交換の場の設定というのを工夫してほしいなぁという気がします。
マネックスのオリエンテーションコミティーなんかはその例になると思います。

例えば、ある程度投資経験がある人向けのちょっと深めたファンダメンタルズ分析口座とか、全体に対してプレゼンするのではない少人数での対話形式のIRセミナーとか、支店の対面形式ならではの企画、取り組みというのをすすめてほしいなぁという気がします。で、その内容についてはまたネットの方で報告して多くの人に見てもらうようにできるようにするとか、工夫のしかたはありそうです。

しかし、こういうことは直接的にすぐに証券会社側の利益にはつながりません。それでも、中長期的視点で、投資家を育てるような取り組みというのはやはり必要だし重要で、それを担うのは顧客との接点が日常的にある証券会社だろうという気もします。

ということで

ということで、大きく言うと

・アクティブな投資家を意識して、既に他社では実現できているような、低コストでの幅広いサービスを本気で提供すること

・対面の支店としての特徴を生かしたような独自の幅広い取り組みをすすめること

このことを早急にすすめてほしいなぁと思います。というようなことを大和証券そのもののIRセミナーとか、あるいは株主総会で、ぶちかましてみましようか。

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