IRセミナー 宝ホールディングス・GSユアサ(2) 結局、今のリチウムイオン電池では・・・

IRセミナー 宝ホールディングス・GSユアサ(2) 結局、今のリチウムイオン電池では・・・

以下が去年書いたもの。基本的にこの認識に変化はありません。

IRセミナー 「ロケット品質」のGSユアサは「EV(電気自動車)用バッテリー」をつくらない

リチウムイオン電池 未だ利益貢献せず

新しい資料を見ても、リチウムイオン電池は赤字であり、なお利益が出る形にはなっていません。

GSユアサが注力しているのは従来型のハイブリット車向けとかアイドリングトップ車向けのバッテリーなどです。バッテリーは新車用のものはそんなに利益が出ず、その交換用のもので利益を大きめに出すというのが、他社も含めて、基本的なビジネスモデルとなっているようです。

パナソニックは従来型をGSユアサに譲渡し、テスラのEV用のバッテリーに注力していますが、ここも利益は出ていません。

リチウムイオン電池ではEVは本格普及しない?

基本的にこれまでの延長線上にあるリチウムイオン電池では、価格、エネルギー密度等から考えて、これを搭載したEVは価格が高くなりすぎて、補助金などを除外したそのままの形だと、現段階では従来の内燃機関とかハイブリット車に直接市場で対抗することはできないのです。

ということで、これはやはり従来のリチウムイオン電池の改善云々ということではなく、新しい全固体電池に期待ということになり、GSユアサとしても当然この開発には参加していますが、自動車用のものとしては、この開発は現段階では「海のものとも・・」状態で、先がはっり見通せるような状況ではないです。

10年というスパンでは、これは難しいというようなことをGSユアサの方は言っていました。

まだどこも利益を出せていない

EV、またそれと関わるバッテリーというのは市場でも注目されやすいテーマです。

しかし、自動車メーカーも電池メーカーも、またモーターメーカー(って、日本電産)も、実は純EVそのものできちんと利益を出している企業は世界中まだどこにもないというのが実際のところでしょう。一応、よく話に出てくるテスラが第三四半期では黒字だったということですが、第一・第ニ四半期は赤字でしたし。

投資判断

例えば20年ぐらいのスパンで考えれば、EVへの流れというのはそれはそうなんだろうなという感じはしますが、現時点で投資という視点でこれを考える(関連銘柄に投資する)のは、先の見通せない割高な先物を買うようなもので、ちょっと現実感がないです。

GSユアサについていえば、人工衛星、航空機、潜水艦等高い信頼性が要求される様々な分野でそのリチウムイオン電池は使われており、技術や信頼性については確かなものがあるようなイメージがあります。ただ、これらはそんなに大きな需要、売上にはつながらず、むしろ風力発電関係の蓄電池など、産業・社会インフラ用途の方が売上、利益貢献という面では期待が持てそうな印象がありました。

ただ、利益が出せるのは従来型の鉛の蓄電池で、リチウムイオンは黒字化できるかどうかというレベル、利益が急伸するような見通しもなく、将来的な材料にについてはまだ具体性が乏しいとなれば、これは現時点で直接的な投資対象として意識するというのは、時折、電池関係の材料で注目される場面はあるかもしれませんが、なかなか難しそうです。

関連でEV関係のニュースをとりあげているこんなブログを見つけました。なかなか興味深い記事もありました。

EVについていえば、やはり搭載電池について技術的にまだ様々なブレークスルーが必要なんだろうなと思います。

関連記事→トヨタが「全固体電池」の開発状況を明らかに、量産化への課題は…オートモーティブワールド2020

日本のEVの未来を考える(前編) (1/4)

 

 

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