行動経済学の使い方 (岩波新書)

図書館本。

プロスペクト理論やヒューリスティックスなど、行動経済学の基礎的知見及びその実際の社会、生活における活用方法等について、わかりやすく解説されています。

行動経済学の知見というのは、投資とかマーケットについても大きく関わるところがあります。

効率的市場仮説の考え方と行動経済学の知見というのは、相容れないところがあります。効率的市場仮説の考え方は人間が合理的に行動、判断するというのが前提になっているところがありますが、実際はそうではなく、一定の特徴や傾向が明白に存在するというのが行動経済学の立場というか研究の中で明らかにされてきたことです。

そうじゃないと、バブルの説明とかがつかないですから。

例えば、私やあなたが、利益はすぐに確定したくなるのに、損失が出ると含み損の状態で塩漬けにしてしまいがちになったりするのは、人間の心理的傾向としてはごく普通のことです。逆に言えば、そこ(合理的でない判断をしがちになること)を理解した上で投資にのぞむというのは、それだけで相応の意味があると思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です