ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる
図書館本。
マーケティングと脳科学についての様々な知見が紹介されています。
個々の内容は「ブラック」というほどのことはない、どこかで聞いたことがあるようなものが多く、個々の事例の紹介は簡潔なものが多いため、読みやすいですが、物足りなさもあります。
興味を持った内容があれば、それはそれで専門の書籍等を探せばいいわけで、とりあえず、こうした分野へのとっかかりの読み物としては本書は悪くないと思いました。
マーケティングとして許容される手法がどこまでかということは、時代や地域性、社会的背景等によって大きく異なると思います。
下記のユニセフ公共CM、客観的なグラフや数字を見せられるよりも、ロヒンギャ難民の女の子、ムサッデカのこの映像の方が寄付を集めるには効果があるでしょう。
が、これがすべて演出による映像だったとしたら、これは多分非難の対象になるでしょう。
様々な広告も、虚偽のことはダメで、個人の感想ならいい?。このあたりの線引きというのは微妙かと思います。やはり「敵」の意図を推察してみることは重要だろうと思います。「それ、感想ではなくて宣伝コメントでしょう」というのはよくありますよね。
逆に言えば、売る側、募る(募集と同意(^_^;))側というのは、このあたりのことをよく「研究」して「適切」な対応をする必要があるということになりますね。