3480ジェイ・エス・ビー SR社レポート

こちら。詳細なレポートが掲載されています。

レポートの指摘

この中で、同社の強みと弱みについて
「SR社では、同社の強みを、学生マンションのサブリースに特化、ノウハウ蓄積による高稼働、大学および大学生協との提携関係、新規契約の積み上げによって安定成長が可能な事業構造の3点だと考えている。一方、弱みは、主要事業である学生マンションの対象市場は増加余地が限定的であること、新規事業である高齢者事業は実績が乏しく、独自性に欠け、シナジーが限定的であること、賃貸住宅の管理では業界内順位が下位であり、プライスリーダーにはなりえないことであると考えている。」とあります。詳しい内容はレポートの29ページに記述されています。

強みと課題

上記指摘は概ねそのとおりかと思いますが、基本的に学生向け賃貸マンションは売り手市場ではあり続けると思います。
どこの大学に最終的に入学するかは多くの場合事前にはわかりません。決まってから短期間で住居については確定する必要があり、よい物件は早期に埋まっていくでしょう。そうした中では、学生側はそんなにより好みしたりする時間的余裕はなく、すばやい判断か求められることが多いと思います。この強みには基本的にそんなに変化はないでしょう。ですから、管理物件の増加とともに、ストック型として着実に利益を積み上げていくことは、事業構造としてしやすい。

が、成長性、成長率はそんなに高くなるとは言い難いです。

では、どこに活路を見出すかという方向性の一つが高齢者事業ですが、たしかに指摘のようにシナジー効果は薄いような印象はあります。

小規模な同業他社のM&Aというのは今後もよい話があれば積極的に取り組む意味はあるとは思います。また、すでに実施されていますが、留学生対象の物件の開発などもさらにすすめられる余地はありそうです。

配当性向20%?、分割、優待は?

ここは、最近、配当性向20%という株主還元の目処を明示しました。それはいいのですが、単純に利益から見るとそれはすぐにでも実現できそうなのに、多少の増配のみで、この水準に達するような配当の実施を行いません。ここがよくわからない。であれば、目処の明示の意味はなんなのでしょうか。株主総会でも聞きましたが、引き続き、聞いてみようかと思っています。

あと、4月末が決算ですが、ここで1:2の分割が入ります。これまで出来高が少なく、少ない出来高の中、日々5%程度、スッスッと株価がすべるように動くというのはざらでした。分割で少しは流動性の面での改善があることを期待しています。

分割については以下に書いていますが、書いたあとに分割の発表がありました。

3480ジェイ・エス・ビー 株主総会報告(4)株式分割をしない理由があまりない

あと、なにせ知名度が低く、多分、全体としての学生数の減少傾向などから成長性に疑問があるととらえられているところも大きいと思われます。

ここらは個人投資家向けには株主優待の設定も効果がありましょうし、さらに様々なIRの取り組みを強化してもらいたいところです。

どこかでふれたかと思いますが、せっかく物件はに学生さんがはいっていて、大学や大学生協とのつながりも強いわけですから、学生さんと一緒になにか取り組みができたりすると面白いと思いますけどね。

ここはとりあえず今は200株保有ですが、保有は継続してウォッチしていきます。配当性向は低いのですが、ここは証券会社の貸株金利が現在は2%と高くなっていて、これで保有によるリターンが少し増加しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です