まだ間に合う IPOさくらさくプラス 日興ブック

当初は弱気な見方が多かったIPOのさくらプラスですが、ここにきてやや見方が強気に傾いてきている印象があります。

依然として懸念材料はあります。

なにせ、ここのところのIPOは、とりあえず初値の段階では資金がさっぱり入ってこず、対公募価格では連敗続きです。完全にこの流れが払拭されたわけでもなく、日興のブック申し込み番号を見ても、とても人気化しているようには思えません。

が、

・直近のIPO銘柄は初値こそ安いものの、その後は初値よりは上で、公募価格も上回り大きく上昇している銘柄が多くなっている。

・株式市場全体の地合いが一時ほどの底なし・垂直落下的状態から、それなりの落ち着きを見せつつある。

・直近の地合いを反映して、さくらさくプラスは公開株数も減らし、仮条件も当初の予定よりも大きく下げてきて、需給面での不安感がやや後退している。

・事業内容そのものは社会的な課題に即したものであり、業績は堅調で、すでに予想EPS200円超となっている。高PERでもない。

・VCは見当たらずに、いきなり売ってくる既存株主は少ない。

・「一本桜」的に他の銘柄が続々とIPO中止となっている中、この銘柄のみがこれからのIPO銘柄として残っており、注目はされやすい状況になっている。

一般的な個人投資家がIPO投資をする場合、それなりに微妙な銘柄についても積極的に攻めることが求められる場合があります。

例えば、地味で注目度が低い銘柄についても積極的にブックを入れるなどのことがあてはまるでしょう。今回のさくらさくの場合も、状況は違いますが、多くの人がブックを回避している状況というのは攻める意味があるかもしれません。

そうでないと、当選するのは全プレに近いよほどの大型株か、あるいは不人気銘柄ばかりということになりかねません。
無論、抽選でごくまれに有望銘柄に当選する場合もありますが、SBIのチャレンジポイント活用も含めて、それまでただただ黙々とブックに参加するだけの期間が長く続くことも想定されます。

日興は当選後にキャンセルした場合、一ヶ月間ブックに参加できないペナルティがあります。
「当選を辞退された場合、翌日よりイージートレードから新たな需要申告のお申込みが出来なくなります。新たな需要申告のお申し込みは、辞退された日の一か月目の応当日翌日から可能です。」との規定です。

このため、通常の場合はブック参加に慎重になることがありますが、現段階で明らかになっている次のIPOはなく、キャンセルしても実質的にはペナルティの意味がない(一ヶ月ペナルティの対象となるIPOがない)ことも考えられます。

となれば、とりあえずブックには参加しておき、当選した場合、その申し込み期日締め切りの直前の時点で購入するか辞退するかの判断をするという方法もありそうです。

私自身は上記のような理由で、現段階ではブックは維持しています。個々の投資判断はご自身でお願いします。

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