初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略 コメント(1)

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一章 株式投資の「六悪」

本日、書籍が届きました。図書館がしまっているので、リクエストせずに購入しました。読後、書棚に残す意味がないと思えば、容赦なくオークションに回しますが(^_^;)。

基本的には長期のポートフォリオ運用指南書だと思います。とりあえず2章まで読みました。

一章 株式投資の「六悪」

株式投資の六悪として、以下の6つを挙げています。

・信用取引

・集中投資

・回転売買

・値下がり目的の空売り

・営業利益20億円に満たない企業には投資しない

・IPO株に(長期投資の対象として)投資しない

信用取引

個人的にここはどうかというと、数年前から極めて頻回に利用するようになっています。ただ、それはレバレッジをかけた売買とか、値下がり目的の空売りの形は皆無で、ただ優待クロスのために現物とのクロスで信用売を使ったり、現物で売買するよりも信用取引からの現引、現渡にした方がコストが安かったりする時に使っているというだけのことです。この使い方であれば、手段が広がりますので、活用した方が有利かと思います。

とりわけ現金ポジジョンの便宜的活用としての優待クロスには信用取引は必須です。但し、これは本筋の長期投資とは直接関係しない、目先のそこそこ有利な現金ポジジョンの活用という意味でのことです。

集中投資

「投資に絶対はない以上、集中投資はリスキーでしかない」という指摘はもっともかと思います。ここでは投資金額の25%以上を1銘柄に投資することを集中投資として定義しています。著者はファンドマネージャーとしては個別銘柄での最大ポジジョンは8%程度だったと書いています。

書かれている意味はわかります。個人的にはPFの中ではキーエンスとリログループの2銘柄はPF全体の10-15%ぐらいの時価評価額となっています。ですから、著者の言う集中投資に該当しないといえばそうですが、結局、日経平均のファーストリテイリングではないですが、組入比率の高い銘柄の値動きによってPF全体のパフォーマンスが左右されるという傾向はあります(当然です)。

この2銘柄は、最初から大きな金額で買っていったということではなく、キーエンスは累積投資で1万円ずつ買っていただけですし、リロもIPO後に買い戻して、放置していた期間が長いです。その間に、いわば「勝手に」株価が上昇して、比率が上昇「してしまった」という銘柄です。こうした銘柄のリバランス、売却して比率を下げる必要や意味をどう考え実践するのかはずっと課題(のまま)です。

回転売買

ドッタンバッタンと大きいポジョンで売ったり買ったりする、損切りもズバズバする、そういうスタイルの問題というか、それで生き残っていく難しさというのはわかります。

個人的には、保有株数の中の細かいポジジョンで、売り上がり、買い下がりを基本としながら、すこしずつポジジョンをいい方へ傾けたり、利益を確定してリスクを下げたりする形は、楽しみの部分も含めてですが、多少は有効であり、ここで言われる回転売買には該当しないと考えています。

小型株投資

ポートフォリオの中にはコア的な銘柄とサテライト的に散らしている銘柄があり、面白みがあると思う小型株をポートフォリオ内に散らしておくのは悪いとは思いません。

本書では「少なくとも20億程度の利益を稼ぐまで企業をモニターし、20億を超えて成長が見込まれるならば、その時点から投資するのがいい」と書かれています。これはこれで一つの見識、方法でしょう。が、サテライト的に100株、200株と細かい単位で実際に投資する、そのことで意識を高く持って企業をモニターするという形もありうると思います。というか、私はそんな形をとっています。例えば3804システム ディなどはこの形になるかと思います。

IPO

IPOは公募をもらって初値前後で売るというのが基本で、これは通常の長期投資とは似て非なるものです。まあ、普通の地合いであれば、これは相応のエッジ、有利さがあるスタイルだと思いますし、今のように状況が悪い時はただじっとしていればいいということになります。こうした銘柄をすぐに長期投資の対象としてPFに組み入れる形は原則としてとっていません。

ということで、全体としての趣旨には賛同しつつ、現在の自分自身のスタイルと照らし合わせると、やや異なるような部分もあるかなという感想でした。

つづく。

 

 

 

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