初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略 コメント(2)

読了しました。すぐ読めてしまいます。

全体として、クセがあったり、断定的な言い切りがあったりするところもありますが、初心者にもわかりやすものになっています。

いくつか疑問点などもありますが、全体としては納得できる内容になっていると思いました。

2章 長期投資の基本哲学 から 印象的だったところ

「一発逆転という都合のよい考え方は、長期投資には存在しない」

言われていることはよくわかります。が、長く投資をしていると「たまたま」「まぐれ」「偶然」に恵まれることがあります。これが実際の誰に、どの程度の形でもたらされるかというのは事前にはわかりません。が、そうなるような前提条件の準備をしておけば、その可能性はあります。もちろん、逆に「たまたま」ひどい損失を被ることもあります。

ただ、個人的な感覚で言うならば、利益の方は「たまたま」「偶然」の要素、比率が大きく、損失の方は、自分のミスなり判断の間違いといったことが主たる理由になっていることが多いように思えます。

例えば、リログループのIPO一発で500万円以上の利益が出たことがあります。去年でもWelby一発で100万超えというのがありました。IPOは基本的には、ただ「申し込む」「買う」「売る」というだけのことですが、それをしないことには「偶然」に恵まれることもないです。

キーエンスを毎月1万円買っていたら株価が「勝手」にどんどん上昇したというのは「まぐれ」でしょうか、必然でしょうか。

とにかく市場にとどまっていれば、たまには、いろんな「まぐれ」に遭遇することがあります。そのためには、その前提条件を整えておき、実際にそうなったらそれをうまく生かすということはわりと重要というか、結果的にポイントになることもわりとある(私自身の場合はそうだった)と思います。

「すぐに上がるという情報を信じてはいけません。そうした情報を売る人は多いのですが、その全員が詐欺師です。これは断言できます。」

断言してしまうところがおかしいです。まあ、銘柄屋さんについては「だったら自分で売買したら」と返せば、言葉につまるというか、言い訳にならないコメントしか戻ってこないでしょう。こうした「情報」にすぐとびついて売買するというのは、ちょっと私自身は信じられません。雑誌にしろネットにしろ、あれこれ銘柄が挙げられているのをきっかけにするというのは別に悪いとも思わないですが。私自身は、ここのところはそうしたものよりもIRセミナーなどをきっかけにして新規銘柄を組み入れることが増えています。

「相場の詐欺師を見破る方法 チャートが載った広告 年間の成績しか載せていない広告(リスク量がない広告) 損切りの重要性が書いてある広告」

これは、最後の「損切りの重要性が書いてある広告」がダメというのが特徴的です。一見、これは「良心的」なようにも思えます。が、そもそも、特定の銘柄を挙げての短期勝負を繰り返すような売買、それは必然的に損切りも徹底しなければ早期に行き詰まり破綻するもの、それを利益につなげるというのは、ほとんどの場合非常に難しいという意味がここには含まれています。

続く。

 

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