運用25年の中で大事にしてきたこと(4)まぐれ・たまたま・偶然を生かす<つづき>

運用25年の中で大事にしてきたこと(4)まぐれ・たまたま・偶然を生かす<つづき>

前回の続きです。

利益温存で得たもの

さて、リログループのIPO一発500万ですが、このネタはマネー誌の投稿などでよく使わせてもらいました。で、この利益ですが、売れた時は嬉しいというよりも、びっくりしつつ、ちょっとあきれるような感覚があったことを覚えています。

で、その利益はどうしたかというと「あー、この利益でBMWの3ぐらいは買えるなー。」とかちょっと思うことは思いましたが、これを原資としてさらにレバレッジをかけたような取引に突き進むようなこともなく、単に利益を温存する形をとりました。

 

ここで利益を温存することにより「あ、これでとりあえず投資で損をすることはもうないな」と思いました。実際、個々の取引ではこれ以後、数え切れないぐらいの損失は出ていますが、トータルで考えれば、時価評価の部分も含めて投資元本を割り込むような損失が生じたことは一度もありません。多分、これからもその可能性は低いでしょう。

こうなると、もう気分的に非常に気楽になります。現物株保有が増加してリスクヘッジもせずに常時ポートフォリオその値動きのリスクにさらしていても、精神的な負担感を感じることは非常に少なくなりました。事実として「トータルではもう損しないし」という状況をつくることができ精神的余裕が生まれたということです。

これはつまり、「まぐれ」が精神的な余裕を生んだということになります。私の場合は、こういう形で「まぐれ」を生かしたということです。無論、他の形というのも考えられると思いますが、ふりかえってみると、私にはこれがよかったようです。

「まぐれ」には最低限の条件整備が必要

資産運用においてはこの「まぐれ」の要素というのはやはりかなり重要だろうと思うのですが、まったくなにもせずに「まぐれ」に遭遇するかといえばそんなことはほとんどないです。このためには最低限の条件整備が必要ということになります。

 

これは、つまりは「宝くじは買わなければ当たらない」ということに近いです。ですが、宝くじは期待値が低く、投資対象にはなりえません。単純に期待値で考えるならば、競馬や競輪、パチンコなどの方が相対的にまし(ただし、どれも胴元、主催者が抜いていく分があるのでトータルで見れば必ず損はする)でしょうし、宝くじには合理的な攻略法がないのに対して、競馬やパチンコは攻略方法がそれなりにありそうには感じます。

 

いずれも、お金を出して楽しむエンターティンメントということであれば、それはそれでわからないこともないですが、個人的にはこうしたものには全く興味がありません。これらは時間や場所の制約が生じるというところがネックの一つかと思います。なお、私自身は気持ちが沸騰するような博打感覚というのは、IPO初値買いスキャルピングの時には感じることがあります。

 

戻って、最低限の条件整備ということですが、それは例えば、はずれてもはずれてもIPOに申し込み続けることだったり、暴落があっても株式の保有をずっと継続することであったり、とにかく積み立てで買う形をずっと継続することだったりします。

これらはそんなに特別なテクニックとか知識が必要なわけではありません。継続する意思があり、具体的にそれを続けさえればよいというような場合が多いです。できれば、これはいちいち具体的なアクションを伴うことなく、自動でできるような形がいいです。ただ、IPOの申し込みなどはそうもいきませんが。しかし、これは他の投資でもそうですが、これがいつ、どのようなことで、どれだけ利益につながるか、あるいは損失になるかというのは事前にはわかりません。

「まぐれ」はなにもIPOでドッカーンという形だけではありません。さきに挙げた8876リログループも、その後に買い戻して、単に保有を継続しているだけで「勝手」に株価がどんどん上昇してくれました。その分の利益の方がIPO一発の利益よりも大きくなっています。

中国株の万科企業、当初はシンセンBというマイナーな市場にしか上場していませんでした。この市場の銘柄を購入できるのは国内では内藤証券ぐらいだったので内藤証券に口座を開設して購入しました。こういうことも条件整備の一つです。ここも勝手に、テンバガーどころではない株価の上昇があり、現在は香港市場上場銘柄となっています。

毎月1万円ずつ買っていた銘柄の一つ、6861キーエンス。御存知のように、長期ではかなりの株価上昇となっています。

これらは単純な「まぐれ」とまでは言えず、それなりの投資判断というのが背後にはあります。が、なにが実際に、どの程度、いつ、どう値上がりするか、しないかなどということは事前にはわからず、その結果はやはり「たまたま」の要素というのが常時含まれています。

ですから、長い目で見れば勝つ可能性が高いと思えることについて条件整備をすすめるのがよいということになります。ある人にとっては、それはインデックスファンドの積み立てかもしれません。ただ、これだと「一発」のまぐれはちょっと考えにくい(バブルっぽく株価が上昇するようなことがあれば利益が増大することはあるかもしれませんが)ですが。

なにが自分にとっての意味のある「条件整備」にあたるのかを考え、考えているだけでなく実行することが極めて重要かと思います。これは今の自分自身にも当然あてはまります。

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