Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識(2)

 

とりあえず100ページほど読みました。

600ページほどある分厚い本なので、まだ先は長いですが、文章は翻訳のよさもあるのか読みやすいです。最初の方は効率的市場仮説と行動経済学のさわりの部分の解説という感じです。

効率的市場仮説の例として、本書ではスペースシャトルの事故の後の関連会社の株価の動きを挙げています。ごくわずかな時間で市場はその影響を折り込み、合理的な株価形成がなされたという解説がされているのですが・・。が、この例の挙げ方はどうなのかな?。

なにかこれは、必然的に後講釈とならざるを得ないテクニカル分析とやらの「解説」に似ているような気が・・・。つまり、都合のいい、自説にあてはまるような事例をもってきて紹介するという手法になっていないか。

ただ、平時、市場は相当に「正しく」、みんなの意見(の集合体)というのはかなり当たっているように思えるというのは、それはそうかなという感じはします。

しかし、人間のすることですから合理的とは言いかねる形で「間違える」。で、その間違い方には一定の傾向というのがあると・・・。「損失回避」とか「プロスペクト理論」とか、このあたりが行動経済学のはじまりになるということですね。

このへんまでは既にどこかで聞いたこと、読んだことがある内容です。さて、ここからどう展開していくのか?。

つづく。

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