3480ジェイ・エス・ビー 相応の可能性や強み

3480ジェイ・エス・ビーについては否定的なコメントが多いような印象があったかもしれませんが、ここの学生向け賃貸マンションの企画開発・仲介・運営管理という事業そのものには相応の可能性や強みを感じているため、投資対象としているわけです。

・学生向け賃貸マンションは「売り手市場」となりやすい。どこの大学に合格し、どこの大学に入学するかが最終決定されるのは、かなり時期が限定され、短期間のうちに一挙に住居が決定されることになる。早くから入学する大学が確定している場合は早めの対応も可能であろうが、そうでなければ、あれこれ吟味している時間的余裕などもそんなになく、次々と入居物件が決まっていく中で、いわば「言い値」的に様々な条件も承諾せざるをえず、多くの物件を比較しながらじっくり選択するような一般の賃貸住宅とは異なる面がある。

・入居率が極めて高く、家賃滞納などもまれ。サブリース契約でも有利な条件となりやすい。決められた年限で退去となり、居住者が変わることが原則なのもメリット。

 入居率は99.8%。サブリース契約で空き室分を補填するような必要はほとんどない。レオパレスと比較するのは失礼だが、入居率の低下で悩むようなことはない。

・長期にわたる大学当局、大学生協などとの関係が深い

 物件の紹介その他で、長年にわたり大学当局や大学生協などと関係を築いてきており、これらの点は参入障壁のひとつになっている。

・少子化の影響がいきなり直撃することはない

 学生というと、少子化で学生数も減少し、その賃貸物件の管理等も先細りではないかというイメージをもたれやすい。が、実態として管理戸数はずっと増加を継続しており、ここしばらくは少子化の影響が直撃するような可能性は非常に低く、むしろ管理戸数そのものは漸増傾向が続くのではないか。

というようなベースの事業環境があり、

ここに

・DX推進による効率化

・単身者用物件等への多角化

・様々な学生支援の取り組み

・高齢者向け住宅の事業

などの点で、深化をはかったりウィングを広げようとしたりしている面が見て取れ、一気の急激な成長は望めなくても、着実な業績の積み重ねは可能であり、株価にもなお評価余地があると考えています。

 

 

 

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