インデックスファンドの3倍に相当するアクティブファンドのコストは正当か?

インデックスファンドの3倍に相当するアクティブファンドのコストは正当か?

モーニングスターの記事です。

この?、疑問に対する一つの回答は「そりゃパフォーマンスだけから考えれば全体としては正当ではない」ということになります。信託報酬は高いわ、パフォーマンスは劣るわでは、全体としてはアクティブファンドを選択する意味はパフォーマンスだけから考えれば合理性が薄いと言えそうです。

では、アクティブファンドは存在意義や意味がないのか?といえば、そんなこともないでしょう。というのは、アクティブファンドには、それぞれ運用方針やこれまでの運用のレコードというものがありますから。アクティブファンドを選択する場合はここに共感できるかどうかという運用哲学、運用経過に対する評価という点、意味が大きくなるでしょう。というか、目先の細かいパフォーマンスの差異よりアクティブファンドを選択するのならこうした点を見るべきでしょう。もちろん、販売手数料や信託報酬のコストの面を見ておくことは極めて重要でしょうけど。

ここで単純にこれまでの運用成績がよかったアクティブファンドを選択するというのが賢いとは言えません。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを保障するものではなく、その可能性が高いものであるとも言えないから。運用成績を見るのであれば、なぜその運用成績になっているのかの理由があるはずですから、そこを理解しておくのがよいかと思います。

過去の運用成績云々ではなくて、例えば「将来大きく成長する可能性が高いと考える中小型株を割安と考える水準で組み入れて運用する」という方針で、実際、この方針に即したポートフォリオ構成となっていて運用パフォーマンスもいい、なるほど、だったら今後にも期待して買ってみようか、そういう判断はありえると思います。

実際、それで運用成績がどうなるかは事前には当然わからないわけですが。また、こういうファンドはある時期、日経平均とかTOPIXとかと比較してパフォーマンスが大きく劣後する可能性も高いと思います。それでも、組み入れ銘柄を見ると個々の企業の可能性は感じるし、あまり細かく分散するのではなく、結構、個々の銘柄について高い割合で集中投資的に組み入れをしている、これはこれでいいかも・・・。そう思えるのかどうか。そうした点を判断、評価の基準として、目先のところのパフォーマンスで一喜一憂しないという投資スタンスはありだと思います。

但し、個人的には、日本株についてはアクティブファンドを買う気は毛頭ないです。自分で個別銘柄を選択するので。さらに日本株についてはインデックスファンドを買う気も全然ないです。

あと、インデックスファンドには依然として「味噌もクソも一緒」問題というのがあります。市場全体買うわけですから「いい」企業も、そうでない企業もこには一緒に含まれます。それはガバナンス、企業統治的にどうなのか。例えば、日銀は実質的に大株主ではあっても、ETFの形で株を保有していれば株主としての権利行使の主体にはなれないでしょう。それでいいのか?。

「良い企業を選ぶ投資家が消えれば、市場は衰える。お金を効率よく殖やす「考えないマネー」の膨張が続けば、市場を通じて資本を効率的に配分する自由主義経済の土台を危うくしかねない。」

これは「揺らぐガバナンス(2)「考えないマネー」ETF膨張 ゆがむ資本配分 競争阻む」という2018/5/23付の日経記事からの引用です。指摘としてはこれはまっとうなものだと思います。

投資信託でいえば、アクティブファンドは、どういう視点かということにもよりますが、「良い企業を選ぶ」ことをしており、パッシブのインデックスファンドはそれをしていません。

合理的な資産運用の道具という視点ではインデックスファンドは非常に有力かつ有用なものですが、視点を変えればいろんな課題というのもあるように思います。

 

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