注意! こんな「やらかし」をしないように 優待クロス、優待取得(1)

注意! こんな「やらかし」をしないように 優待クロス、優待取得(1)

9月の権利確定日も近いということで、優待クロスについての「やらかし」あれこれについて書いておきましょう。

まあ、うちのブログで「やらかし」で検索するとあれこれ出てくると思いますし、よく見ていただいている方にはおなじみの内容かと思いますが^^;。

・注文間違い(1)売り買い、一方しか約定していない

優待クロスですから、現物の取得と信用売を同値でクロスするという形になりますが、注文の間違いで売りと買いの一方しか約定していないという場合があります。

日興だと週末までの予約が可能な場合が多いので、とりあえず木曜までは注文は生かしておいて一般信用の枠は確保しつつも実際の約定は金曜にするため、売買注文は指値をストップ高を超えるようなところにしていたりすることがありますが、金曜に実際に約定させようと思えば、これを成行注文に訂正しなければなりません。したつもりになってこれができていなかったりすると、買いの方だけ約定、売りは約定せずに、単純に現物の買いか信用の買いだけが残るような形になります。

逆に信用売は約定し、現物取得の注文ができていなかったという場合もあります。こりは売建と現物取得を異なる証券会社でしようと思った場合などにおこりがちで、現物の注文をしたつもりなのにできていなかったというようなことです。

この場合、私自身はこのミスがわかった時点で、損益に関わらず即刻反対売買でポジジョンを放置しないようにしています。

優待クロスも時差クロスという形で、売り買いの約定価格を異なる形にしてコストを捻出したり利益を出したりはようとする売買もあります。売ったよりも安い価格で買うか、買ったよりも高い価格で売るかですが、IPO初値買いスキャルピングにも似て、細かい値幅であれば優待取得の売買手数料や金利コストを捻出できるような売買に成功できる可能性は高いでしょう。

が、これは優待品と売買手数料、金利等のコストを引き換えにするシンプルな優待クロスとは異なる短期トレーディングの要素が加わり、そのリスクの方が大きくなってしまうことがあります。

ですので、結果的にミスが発覚して反対売買でポジジョンを解消した場合にそれが利益になったり、気がついた時に時差クロスが可能な株価で、そのような形をとることがあったとしても、当初から時差クロスを狙った優待クロスというのは私自身は原則的にはとることはありません。

・注文間違い(2)そもそも売買対象とする銘柄が異なっている

証券コード番号が1つ違う、どこかの桁で異なっていれば、当然、銘柄は異なります。存在しないコード番号であれば、注文そのものが入りませんが、実際にある証券コードであればそのままその注文が入ってしまいます。もともと優待があると思って注文した銘柄の優待が実際には廃止されていたというのではなく、なにか別の銘柄をクロスしようと思ったのに、入力間違いでまったく関係ない銘柄のクロス注文になっていた、そういうケースもあったように思います。

この場合、間違いを発見するととりあえずその意味をとらえるのに時間がかかったりします。「え、この売買、この銘柄はなに??」状態ですね。で、コード番号がすぐ近くの別の銘柄と間違えたことに気がつく場合というのはまだましで、まったくなにと間違えたのか、どういうつもりの注文だつたのかすらわからないということもありました。

・注文間違い(3)売り買いの株数が違う

これは家族に自分の口座で現物で優待を取ってもらっている時などにありがちです。そちらで現物は取ってもらっているわけですから、自分の口座は自分の分の現物だけでよいのに、クロスは信用売と同数だけの現物買いを入れてしまっているような場合。これだと、現物の方が株数が多くなってしまいます。逆に頼んだのに家族分の注文をしてくれていないような場合は、信用売の株数だけ多くなってしまうような場合もありえます。

注文間違いについては、最初に注文を入力した後に、再度、その注文内容を自分で確認しなおすという当たり前の作業を怠った結果起こることが多いです。当然、注文の数が多くなると、間違いが起こる可能性も高くなります、なので、優待繁忙月の注文が集中する時期というのが危ないです。とにかく面倒でも丁寧に売買注文を確認することで防げる部分はありますので、面倒がらずに注文の確認をしつかり行うことをルーティーンの活動という位置づけるようにしましょう(←と自分に言う)。ルーティーンの活動として位置づいていまうと、もうそれは面倒さは感じない、ごく普通の一連なーの流れ作業の一つになります。

ただ、これ、自分で見直しをしてもなにか思い込みのようなものがあって、注文間違いに気がつかないというケースもあります。「えっ、確認したはずだけど」という場合ですね。それ、結果的に確認したつもりにになっていただけで、確認になつてないんですよ。

どうだろう、こういうの、ネット証券会社の注文画面の機能として、間違いの可能性があるような注文については「あってますか?」とか事前に聞いてくれるような仕組みがあってもいい思うのですが^^;。パターンはある程度決まっているので、表示などはできそうにも思いますけどね。

ということで気をつけていきましょう。

つづく。

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