確認 日興 オンライントレード新規公開株式(IPO)のルール→当選確率を推定してみると・・

日興のIPOの抽選ルールについて確認しておきます。

日興 オンライントレード新規公開株式(IPO)のルール

上記に概要が記載されています。

ということになっています。10%が同率抽選。5%が優遇当選です。

まず留意が必要なのはこの比率ですが、これは「一般投資家のお客様へ配分する数量」のうちの10%、15%です。

つまり、日興で割り当てる配分数のすべてからの比率ではないということです。詳細については「募集等に係る株式等のお客様への配分に係る基本方針」に書かれています。

では、全配分株数のうちどれだけが一般投資家配分なのでしょうか。ここらは日本証券業協会のサイトにデータがあります。

こちらです。→新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況

ここにエクセルのデータがアップされており、証券会社別の状況が見られます。ここで7月のSMBC日興証券のところを見ると個人投資家への配分総単元数がわかります。日興が主幹事の3銘柄についてざっと見てみると、その全配分に対する個人への配分比率は68.9%-73.9%程度でした。他の銘柄や他の月までの細かいチェックはしていませんが、概ね70%程度と見ていいでしょう。

例えば今回の4378CINCの場合、日興の配分数は716,200株です。この70%とすると、個人への配分数は501,300株程度。

仮に個人配分の全体を52万株とすると、まず同率抽選の10%へは52,000株。100株単元ですから、当たりくじは、520枚しかありません。これを申し込みした全口座がそれぞれ一票ずつということで抽選することになります。今回の場合チェックしていませんでしたが、ブック期間のほぼ最終に近いところでの申込み番号を見れば申込数の概数はわかるのではないかと思います。

日興の口座数はこちらに概数が掲載されています。2021.6のイージートレードの口座数は243万9千口座です。もちろん、これらの中には実質的には稼働していない口座もあるでしょうし、IPOには申し込まない口座も多いでしょう。仮に52万口座からの申し込みがあったとすると、当選確率は520/52万で0.1%にしかなりません。さらに半分の26万口座からの申込みでも0.2%です。

では、優遇当選の方ではどうでしょうか。こちらへの配分は個人向けの5%です。ということは、当たりくじは260枚です。で、こちらの方は票数=口座数ではありません。私であればプラチナの25票ということになります。仮にここは口座数の3倍の票数だったとしましょう。とすると、52万口座であれば母数は156万。そして当たりくじは半減で26枚。260/156万で、0.017%。但し、プラチナであれば票数は25枚ありますから、25倍すると0.42%です。申し込みが26万で票数が78万とすると確率は0.83%です。

ということで、これは72万株程度のもともとの配分株数があり、26万口座からの申込みがあったとし、さらに優遇抽選はこの3倍の票数があった場合の過程ですが、25倍のプラチナの場合で、その当選確率は1%強程度ということになります。配分が100万株ならだいたい1.5%弱程度になります。

さて、これは高いと見るのか低いと見るのか。私の場合、信用取引の金利を支払って、月平均5,000万の建玉を維持してプラチナをとっていますが、それに見合うのかどうかです。

なお、この判定については、残高か建玉のどちらか高い方を選択する「いいとこどり」はできません。信用建玉での判定であれば、それだけでの3ヶ月平均を見ます。残高でしたら残高のみで3ヶ月平均を見ます。ある月は信用建玉、ある月は資産残高というように高い方を選択して3ヶ月平均をとることはできないということです。

コストをかけてステージをあけでおくことは確率的には見合うのかどうか。基本的にはそんなにたやすいことではないということになろうかと思います。

ん?どこか仮定を間違えてます?。またご指摘ください。また、CINCの最終の申し込み数がどの程度だったかご存知でしたら教えて下さい。

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