IRセミナー 4168東京応化工業 2206江崎グリコ 個人向けIRセミナーの主眼点

IRセミナー 4168東京応化工業 2206江崎グリコ 個人向けIRセミナーの主眼点

昨日は2社のIRセミナーがありました。大阪の日本証券アナリスト協会主催のものです。

4168東京応化工業 

「半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界首位級。液晶用や化学薬品、関連装置も展開」ということで、ここは既に複数回、話を聞かせてもらったことがあります。業績はここ数年は堅調で、利益も大きく伸びています。それはなにもここだけではなく、半導体製造関連ではそのようなところは多いです。

ただ、プレゼンを見ても、現状、製品の中でなにがどれぐらいどう利益を生んでいて、それが今後、どのように推移していくと考えているのか、そうした見通しや戦略というものが明確に示されません。

あまり専門的な話につっこでいかれてもついていけない部分もあるのですが、なんとなくの女優さんが登場するようなイメージビデオを見せられるよりも、製品の種類、その売上高や利益貢献、今後の見通し、研究開発の主眼点等、投資家の視点での注目点について、より端的に、具体的に示すようなプレゼンの方が個人向けとはいえIRセミナーとしてはふさわしいと思います。

とりわけ最先端のEUVといわれる用途のフォトレジストの需要の動向や利益貢献の見通し、また、この様々な用途全体のプロダクトミックス、現状、なにがどの程度売れていて、どれぐらいどう利益貢献しており、それがどのように変化していくとみているのかといった点について、しっかりふれてほしかったところです。ここ、かなり本質的な部分だと思うので。

あと、フォトレジストの材料はフェノール樹脂というものだと思うのだけど、この原材料の価格動向とかはどうなのか、それが業績に影響するところもあるのかといった点も聞きたかったです。

2020統合報告書も資料に入っていて、この中にはあれこれ興味深い内容もありましたのでよかったです。

2206江崎グリコ

ここはこの協会主催のIRセミナーとしては初めての登場です。女性の方が一人で来られてプレゼンされるというのは珍しいです。
だいたい、男性の人がしゃべられて、資料のPC操作などは一緒に来ている人がされるという場合が多いですが、一人で登壇してしゃべりながらPCの方も操作されていました。

全体の印象は、「うん、普通にちゃんとしてるグリコ」というようなもの。成長性には疑問ですが、食品メーカーとしての安定性、着実性はあり、ディフェンシブ色が強い印象。反面、売上も利益も顕著な伸びは見られず、国内売上など苦戦ぎみのところもあるようです。ポッキーとかジャイアントコーンなど、非常にに強い個別のブランドはあるんですけどね。

ここも各商品群、セグメント別の売上高は示されているのですが、その利益の額とか利益率みたいな資料はありません。売上だけ示されても、どこでどう利益があがっているのか、それぞれの商品群でどういう特徴があるのかというのはわかりません。それがないと、どこでどううまく利益が出せているのか、あるいは過大があるのかといったことが見えてきません。ここが示されていないのは単なる会社案内てせはないIRセミナーとしてはかなり致命的な弱さ、不十分さのように感じました。

あとで質問してみましたが、氷菓(アイスなど)、菓子(ポッキーとかプレッツとか)、食品(カレーとか)の順で利益率が高いところから低くなっていくというようなことでした。ここは開示している内容であれば最初から資料にきちんと明示しておくのが適当でしょう。詳細な開示がされていない場合でも、傾向や特徴などを資料に示しておくことはできそうです。

逆に最初の会社案内、発足以来の歴史みたいなのは企業としての基本理念にふれるぐらいで、あとは資料として添付されていればよくて、あまりコメントして時間を使うところでもないように感じました。(投資家向けのIRセミナーとしては)

海外が伸びているということでしたが、そこの説明、コメントもあまり深みがなく、社内の機構改革等についてはそれがどういう意味があってどういう成果につなげていきたいかといったことも十分には伝えられていなかったという印象です。とくに海外戦略については地域別により詳しく説明してもよい部分かと思いました。

個人向けIRセミナーとしてどの程度の内容で、どこに焦点をあてるかというのはなかなか難しいのですが、上記のようなことを感じました。

投資判断

投資判断としては両社とも保有しているならホールド。

東京応化工業は、そんなに需要が急激に落ち込んだりするようなことは想定しにくいです。全体の急激な下げでもあれば拾ってみたいという気もしますが、個人的には半導体製造関連だとフジミインコーポレーテッドや扶桑化学工業などを保有しており、取り組んでいる内容は異なりますが、広い意味では半導体製造関連という共通性もあるので、従来からみている保有銘柄を優先したいという意識になります。

グリコは食品株としてのディフェンシブ性が特徴なのでしょうが、やはり成長性には疑問なところが多く、当面、現金があって優待クロスが低コストで可能なら優待をもらうぐらいになりそうです。

おみやげ

東京応化工業はミニタオルをいただきました。こうしたものも最近は今治のタグのついたものが多いですね。大阪の企業だったら、逆にあえて泉州とかいうのもありだと思いますが。

グリコの方はこちら。キューブ状の小さいチョコで、機能性表示食品です。こういうものも重点の一つなのでしょう。

ありがとうございました。

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