割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド(3)体系だった内容になっていない

本書は全体としてその投資スタンスから共感するところは大いにあるものの、全体として体系だった構成になっておらず、どうもエッセイ的な本になっているという印象があります。

というのは、具体的な個別銘柄の事例の紹介はあるのですが、どういう方法で、どんなところに着目して銘柄を選択していくのか、その方法論や進め方というのを一般化し、整理した形で示すことがされていないのです。

個別銘柄の事例もうまくいったものがいくつかあるだけで、「こう考えたけれど、ここで間違えてうまくいかなった」という例などが出てきません。

これはどちらかというと編集の問題で゜すが、個別にいくつかの事例を示し、その特徴も記述した中で、失敗事例からの教訓も含めて著者の言う「割安成長株」の選択の視点や方法を一般化して提示してみせるような形がよりよかったかなと感じられます。

終盤は既にそれぞれの章で示されている本の簡単なまとめの再掲載とこれまでの書籍の内容の紹介のようなところにページがさかれていて、しっかり読み込むようなところが全体として少ないです。

ファンダメンタルズ分析を中心とした中長期スタンスでの投資家の場合、その方法論を示したところで、最終的な定性評価、あるいは定量評価における着目点などはそれぞれに異なっており、ほとんどの人は非常に深いところまで分析している、あるいは鋭い独自の視点での評価をしているすぐれた投資家の域まで分析を深めることができず、その結果、思い切った投資に踏み切ることもできません。となると利益も必然的にそんなに傑出した成績にはならないです。

それでも、最悪ではないそこそこ程度の成績は、あれこれ考えながら自分に合ったスタイルを構築できれば、十分に可能なのではないかと思っています。

ちょっとはレベルアップもしていきたいとは思っていますが・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。