7638NEW ART HOLDINGSについて考えてみる(4)

7638NEW ART HOLDINGSについて考えてみる(4)

直近の決算短信のコメントを見てみます。こちらです。
気になったコメントを引用しています。

ジュエリー・アート事業

「当第3四半期連結累計期間におけるジュエリー・アート事業の売上高は115億32百万円(前年同期比0.0%)、セグメント利益22億38百万円(前年同期比7.5%増)となりました。」

「当第3四半期連結累計期間の12月度においてはジュエリー・アート事業の売上の躍進が目覚ましく、」

「新型コロナウィルス感染症の影響により地元志向が強まっていることを念頭に大都市圏以外の地方都市や大都市周辺地域への新規出店を昨年、本年と継続して実施」

「営業戦略と同時にアート的な発想による店舗のデザイン開発、生産ライン開発と商品製造部門の革新を進めており、生産体制の強化による業績の向上が実現できる体制作りを進めております。」

ジュエリーのところはやはり「堅い」というか、まだコロナの影響も残る中、着実さが感じられます。12月度については「躍進が目覚ましく」というコメントまであります。出店については地方都市が多いです。ジェイエスビーが地方の自社物件の学生マンションをつくっているのを連想。これはこれでいいのですが、海外の店舗についてはどういう状況なのかコメントがないです。中長期の成長は海外展開がポイントだと思っていますが・・・。

仕入れから加工、販売までの一気通貫のビジネスモデルをさらに磨いていく方向性は正しいのだろうと思います。

② ヘルス&ビューティー事業

当第3四半期連結累計期間におけるヘルス&ビューティー事業の売上高は20億11百万円(前年同期比0.4%減)、セグメント損失3億7百万円(前期同期はセグメント損失78百万円)となりました。

現在は新人教育などに力を注ぎ、フル稼働が可能な体制を構築する準備を進めております。

従来の営業スタイルの転換期を迎えていると考えており、化粧品の製造ライン開発、ECビジネスなどを進めることで、顧客を店舗に集客して売上を作る営業スタイルに加えて、過去の内容にとらわれない柔軟な経営方向を探りながら新しいビジネス展開を進めております。

エステは業界そのものがレッドオーシャン、コロナの影響もありますが、とにかくまともにきちんと利益が出たことがありません。「従来の営業スタイルの転換期」というコメントがありますが、基本的に厳しい。ここは他社に売却でもした方がスッキリとする感じがしますが、さて、どう改善するのか、難しいのか。基本的にはなお厳しさがあると思います。

その他事業のところでは

③その他事業
当第3四半期連結会計期間より新しく開始したオークション事業は日本で最も歴史のあるオークション会社エスト・ウェストオークションズの株式の70%を取得し、新たなアート関連ビジネスとして開始しました。

第1回目のオークションは10月1日に羽田空港内で開催され、26億円のハンマープライス(落札価格)

2回のハンマープライスの合計金額は36億円

今後、国内で年間4回、新しく設立した香港の会社で年間2回、シンガポールで1回を開催し、年間落札額100億円以上、手数料20%を目標に積極的な展開を行います。

オークション事業については実施した2回のオークションにより当社グループ会社となる以前の過去の赤字を解消しており、3年後は全株式の取得を実施し、ジュエリー・アート事業に続く大きな事業の柱とする予定で事業を運営しております。

その他事業のところではオークション事業についてふれています。ここはうまくすすめば非常に面白いビジネスになるのではないかという印象です。100億で手数料20%、この目標の水準にどこまでどう迫れるのか・・・。このアートの分野はブライダルジュエリーと直接のシナジーはないとしてもイメージ的には悪くないと思います。軽井沢には自社のミュージアムもありますしね。オークション事業についてはちょっと調べてみましょうか。

というようなことで、NEW ART HOLDINGSは、今は400株程度の保有ですが、これはホールド、場合によっては買い増しも考えてみましょうか。

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