IRセミナー 1662石油資源開発 ★★☆☆☆

IRセミナー 1662石油資源開発

本日、大阪で日本証券アナリスト協会主催のIRセミナーがありました。

だいたいいつも参加者はそんなに多くなく、事後にプレゼンターの方やスタッフの方にあれこれ聞けたりするので、ここのIRセミナーは好きです。

1662石油資源開発の話を聞くのは初めてです。

まさに日本のエネルギー政策と関わる「国策」的会社で、国内では新潟や秋田などの日本海側、海外では今話題のサハリン1にも間接的に出資をしており、その他、北海、北米、インドネシア、イラクでも開発中や生産中のプロジェクトがあります。

で、業績は為替や資源価格の影響をダイレクトに受けます。業績的には資源価格の上昇、円安がプラスですから、ここのところは大きなフォローの風を受けているということになり、配当も大幅に増えて年間140円配当、配当利回りは4%半ばとなっています。

それはいいのですが、今日示された資料、基本の業績の部分で数年前からの数字すらどうなっているか示したものが全くありません。2021年度のセグメント別の売上高と営業利益の棒グラフがあるのみです。これでは、この年の決算の数字が過年度と比較してどのような特徴があるのか推察することすらできません。率直に言って資料の不備でしょう。

また、どこで開発や生産を行っているのかという紹介はあるのですが、いったいどの地域でどの程度の生産がされているのか、それを類推できるような資料がまた皆無です。いったいどこの位置づけが大きいのか、そういうこともわからない。

ここと関わって質問もしてみたました。非開示の部分もあるということでしたが、およその傾向や割合等がイメージできるような資料の工夫はできるはずです。意図的にしていないのでしょうか?。

事業内容そのものはエネルギー政策とも関わって、非常に重要かと思います。こうした分野の銘柄をPFに組み入れて運用したことがないので、PFのバランスをとるという意味ではこうした銘柄を組み入れてみてもいいのかもしれません。

が、業績は資源価格や為替次第というところがあり、今回のサハリン1もですが、世界での開発、生産を手がけているということは、その地政学的リスクを背負い込むということでもあります。場合によってはこうしたところから大きな減損を迫られるような可能性も常時あるとも言えましょう。

なお、事業としては近年は石油・天然ガスだけでなく、太陽光発電やバイオマス発電なとの事業も手がけるようになっています。

今回、これまであまり関心を持たなかった事業内容についてあれこれ知れたのはよかったです。

が、投資対象としては全体として個人的にはあまり食指が伸びるような事業内容ではありません。ということで、5段階評価で★は2つです。

アンケート回答で、このコクヨのノートをいただきました。70ページもあるノートで右上にJAPEXのロゴが入っています。筆記用具(ボールペン?)かどちらかということでしたが、こちらを選択しました。文具好きとしては嬉しかったです。ありがとう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です