IRセミナー6099エラン 明快なビジネスモデルと着実な成長、その先は?★★★

6099エラン

こちらも以前に話を聞いたことがあるところで、それをきっかけにわずかの株数の保有を継続しています。買いコスト135円での200株保有、時価は、ここのところ株価は軟調な推移ですが、1104円ですから、+19.5万程度の時価評価損益ということになります。

ここの事業内容は入院患者さんなどへの病院着、生活用品などのレンタルです。まあ、なんということもない事業という印象かもしれませんが、まず、ここの会社自体がそのパジャマなどの洗濯とか提供を直接行うわけではありません。

どういうことかというと、従来は病院の職員が出入りのリネン業者に取り次いだりしていたものを、ここの会社が間に入るような形でその業務を代行しているわけです。

まあ、ある意味のアウトソーシングとも言えますが、実際の病院着とかタオル等々を提供するのは、基本的にそこの病院に入っているリネン業者さんのままということになります。

これ、なにがいいのかというと、

病院側→本来の医療の業務とは違う煩雑な患者への病院着の貸与等々の業務から開放され、かつ、この業務をまかすことによって手数料収入も得られる。

患者・患者家族→ここの入院用の服やタオル等をレンタルすることで手間なく入院することができる。家族もこうしたものを自宅から持ってきたり持って帰ったりするような手間から解放される。

リネン業者→間にエランがはいってくれることでスムーズに仕事をもらい、継続することができる。

ということで、ここの事業は関係者みんなにとってメリットがあり、大きなデメリットを受ける人がいないのです。

セミナーではここらあたりのことをイラストも含めてわかりやすく簡潔に説明されていました。ビジネスモデルの個人投資家向けの説明としては非常に平易でわかりやすくよいプレゼンだったと思います。

ただ、この事業、わかりやすいが故に競合する企業もあります。エランがトップシェアですが、その60%程度のシェアを持つアメニティという会社があります。私が入院していた病院にはこのアメニティが入っていました。それ以外にも中小の業者があるようです。

ただ、エランがターゲットとする病院等の施設のうち、こうしたサービスを導入しているところはまだ半数程度のようで、ここからまだまだシェアを伸ばす可能性もあります。

そうはいっても、ここのサービスを契約していても解約となるケースもあります。だいたい2-3%の比率で解約があります。これ、数として多いのは他社に乗り換えられるケース。逆に他社から乗り換えてねらうケースもあり、まあ五分五分ということ。エランが早くからこのサービスを幅広く展開していたところでは、ターゲットとされて乗り換えられるというような場合もあるようです。

それでも、サービス未導入のところと契約したりして、着実に契約施設数は伸び、利用者数も伸びいています。基本的にビジネスモデルの質がいいのだと思います。ただ、地域によって色々状況、シェアの違いなどもあるようですが・・・。

また、ここ、インドの似た事業内容の会社に投資したりもしているのですが、このメインの事業以外のところでの利益成長というのが現状ははかれていません。

積み上げる形で着実に業績は伸びていますが、一気に業績が急拡大するようなビジネスモデルでもなく、他の分野での利益成長もまだ見えにくいということでねそこらが株価軟調の理由かもしれません。

保有は継続するという意味で★は★★★3つです。新規投資という意味では、やや魅力に乏しくうつるかもしれません。

ここ、長野県の松本が本社で、株主総会も松本市でありますので、日程があえずこの地域の観光も兼ねて株主総会も行ってみたいですね。セミナーの時に会社の人に聞いてみたら、前はそうした方もあったけれど、直近はコロナ云々もあり出席者は6名で寂しかったということでした。

 

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