運を味方にする 「偶然」の科学
図書館本。また半分ぐらいですが、時々面白い記述があります。
個人的には「運」というのは存在しないと考えています。それは「たまたま」とか「まぐれ」とか「偶然」と同意でその言い換えということならありですが、そうしたものとは違う、なにか独自のものとして「運」があるとすれば、それは人の脳内の、なんていうんだろう、概念とか願望にすぎないと思っています。
というような前提で本書を読むと、なるほどと思わされるところがあります。
例えば
「私たち人間にはランダムネスという偶然を認めるのを拒否し、たんなる無意味な情報にも意味があると言い張る習性があることがわかる。」
とか
「なんの理由もなく物事が起こるという考え方を毛嫌いするばかりに、無理に原因を考え出したのだ、「運」という原因を。」
など。
さて、最高の状態ほどよくはないという「不運」を嘆くのか、最悪の状態ほど悪くはないという「幸運」を喜ぶのか、どちらがいいでしょうかね。