IRセミナー 6849日本光電 医療関連モニター・AEDなど 評価C+

6849日本光電

大阪の北浜フォーラムでの日本証券アナリスト協会主催のIRセミナー。久しぶりの個人向けのIRセミナーということでした。

日本光電は医療用の生体情報モニタや人工呼吸器、AEDなどをつくっています。どこの会社のものか意識したことはなくても、多くの人がお世話になっているかと思います。

私自身も毎週のリハビリの時につけるリモートの簡易型の心電図モニターはここのものでした。またオレンジ色のAEDも各所に備えられていて、そのシェアも高いようです。

業績の方はコロナ禍の中、利益率の高い人工呼吸器やモニターの需要が旺盛で利益も高まりましたが、その需要が一段落し、トップラインはさして変化がないですが、プロダクトミックス、製品構成比の変化から目先的には利益率が大きく落ちているというか、元に戻っています。

こうしたモニターは例えば内視鏡などと比較すれば、他社のシェアを奪うようなことも比較的起こりやすいのかと思いましたが、やはりデータの形式などで一度使い始めると継続して同じところのものを使うことになるという傾向はあるようです。国内ではフクダ電子、海外だとフィリップスなどが競合になるでしょうか。

堅実な事業を展開しており、利益もきちんと出ていて特段の割高感などはありません。が、国内の市場はほぼ飽和気味で、コロナのような状況での需要増大はあったものの、伸びが期待されるのは国内よりもアジア市場ということのようです。

今後、遠隔医療の一般化などの中では同社の機器の果たす役割というのも大きくなるのかもしれません。

全体として堅実ではありますが、成長性の点ではさほど高いものは期待できないかという印象です。医療・介護関連銘柄PF(若干意識してこうした銘柄の組み入れを増やしています)の中の一つの銘柄に加えてもいいのかもしれませんが、積極的な投資対象としての魅力はやや薄いかなという印象でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です