今年の注目・期待銘柄<2>3480ジェイ・エス・ビー 着実な業績と裏腹な株式としての魅力(1)

さてと、今週株主総会の3480ジェイ・エス・ビーを見ておきましょう。

全般的な評価は、業績は極めて着実で、基本的に学生用の物件に特化した事業展開を行うことで、様々なノウハウも蓄積し、大学当局や大学生協との関係も深め、相応に参入障壁もある事業内容となっていると思われます。

若年層の人口は減少傾向でも学生数が一気に減少するようなこともなく、学生用物件の管理のシェアはここからでもなお十分に伸ばしていける余地があるし、自社物件も収益力、競争力があり、学生には魅力的なものになっていると思われます。

一方、ここはEPSが400円を超える予想なのに現金配当は45円程度と、配当性向は10%程度にすぎません。自社株買いも含めた総還元性向として20%というのが株主還元の水準です。安定的に事業をすすめて着実に利益も増やしている東証プライムの企業としてこの株主還元の水準は適正なのかどうか・・・。現金配当は業績に即してわずかずつ増やすのではなく、倍増させてもまったく不思議はないし問題もないと思いますが・・。

また、株主優待等もなく、個人投資家の知名度も高いとは言えません。つまり、事業の着実な展開とは逆に株式は魅力が薄いように見えます。

8908毎日コムネット、ここは規模はジェイ・エス・ビーの方が大きいですが、配当性向は高く、株主優待も設定しています。成長性などはジェイ・エス・ビーの方が高そうに見えますし、トップラインの伸びも違います。が、PERの評価はほぼ同じです。

ジェイ・エス・ビーの株価推移は一見堅調に見えます。が、そのポテンシャルからすればなお評価不足で、株式としての魅力が増せば適正にな評価となるのではないか、というか、株式としての魅力が薄めの現状の「適正」な評価が変化する可能性があるのではないかと見ています。

株主総会ではここらの認識や方向性について再度聞いてみましょうか。

つづく

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