あらーん、7794イーディーピー「輸出貿易管理令の一部を改正する政令の施行による影響について」
お楽しみ銘柄の7794イーディーピーですが、あらーん、「一時的に製品の海外出荷を保留」とのIRが・・・。こちら。
これなー、サンプル的に出荷してる半導体等のデバイス向けの基盤ではなくて、主力の種結晶ですからね・・・。
ほとんど輸出なのに、その輸出を止めているのだから、まあ、影響は甚大になる可能性あり。というか、「どうなるかわからん」というのをマーケットは嫌いますからね。
宝飾用の種結晶が「規制対象として半導体基板」に該当するかというと直接的にはそうではないんでしょうけど。ただ、人工ダイヤという意味ではこれは同じというかそうしたところに転用していける可能性がないこともないのかな。
既にここは「恩株」「ただ株」状態で保有も500株のみのため、別に株価下落でも利益が消失するわけではなく実損が生じることはないですが、まあ、一本足打法の恐さというか、上下あれこれで大きくぶれるようなことは普通によくあるということですね。
で、PTSを見ると、どっひゃーの-470円となっております・・・。
本件、会社存亡の危機かもしれませんね。
IRの裏を読むと、実際は、以下の状況ではないかと推測します。
・事前に当局(経産省)とコミュニケーションが十分取れていなかった。
・当局のお墨付きが取れていないが、種結晶は非該当であると、自主的に判断して輸出を継続。
・税関の輸出審査はザルなので、しばらくは気づかれず、無問題だった。
・たまたま、税関の審査(システムによるランダム選定)で引っ掛かり、ライセンスの提示を求められた。
・経産省からの回答は来ない(=規制対象品だったのでライセンス出ず)。
・税関でマークされてしまったので、輸出できず。
今回の、貿管令の改正は当社にとって死活問題なので、パブコメの募集時点で、IR出すべきだったと思います。
おそらく、気づかなかった、意味がわからなかった等々、事情はあるかも・・・ですが。
なるほど。
「どういうことかよくわからん」「どうなるかわからん」という状況がまずいですね。
まあ、ここからジタバタしてもしょうがなく気楽なポジジョンではありますので、放置してみますが。
もう少し詳しく、輸出令及び貨物等省令などを調べてみました。
日本の安全保障貿易管理に関わる部分のようですね。
個人的には、昨年の12月6日の施行日の時点で、一時的に出荷を止めるべきだったのではないかという印象。
経産省からの回答を待たず、外為法違反になってしまうリスクもあるのに、約4ヶ月間も輸出をし続けた同社の判断に恐怖を感じました。
なるほど。
しかし、正式な回答でなくてもまったく経産省とのコミュニケーションなしでのまったくの独自の判断で動きますかね。このあたりは正確にどういうことだったかは外部からはよくわからないですね。
最初に、経産省の担当者から「宝石用なら大丈夫ですよ」的なことを言われた可能性はありますね。(なんと無責任な小役人!外為法違反になるかならないかの問題だぞ!)
ところが、テレビでダイヤモンド半導体の番組が流されたりして認知度が上がり、税関の方の審査官がたまたま検査で見つけて問題になり、再度、経産省に照会したら、前言を取り消されてしまった、とかありえますね。。。
で、全面ストップせざるを得なくなった。
まあ、これは空想ですが。
しかし、輸出令第7項(18)半導体基板、貨物等省令第6条第十八号 には、「ダイヤモンド」と明記されており、これに該当するなら、ライセンスを取らねば合法的に輸出できません。(該当しないという可能性もあり、であれば輸出を止める理由はないですが、どうもその可能性は低そうです。)
で、現時点でライセンスが何らかの事情で取れてない。そもそも取れる余地があるのかもわからない。
おそらく半導体基盤の方は、半年以上前から照会しているはずです。
IR遅すぎですね。