7794イーディーピー 通期の業績予想の前提為替レートを示さない それは理由になってない

7794イーディーピー 通期の業績予想の前提為替レートを示さない それは理由になってない

LGDのイーディーピーですが、通期の業績予想の前提為替レートについて改めて聞いてみました。

が、返答がないというか回答しません。この理由がよくわかりません。

その趣旨は以下のようなことです。

2023年6月に開催した第14回定時株主総会にの株主の質問について
2023年3月期 第4四半期から情勢が変化し、為替レートより受注が重要な事項となったことから、為替レートについてのコメントしてない
と回答しているから。

この情勢に変化が生じた場合に、あらためて当社として為替レートの開示を判断するんだそうです。

これ、前は業績予想前提為替レートの提示がありました。また、業績の下方修正の時も、この前提レートの見直しのことにもふれていました。つまり、これまで示されていたことが示されなくなったわけです。

その理由が「為替レートより受注が重要な事項となったこと」なんだそうです。

ここは4月以降主力商品の出荷の自主停止ということがあり、取り巻く状況として受注がポイントになっていることはわかります。そうした状況下では為替レート云々よりも受注そのものの動向の方が業績に与える影響の方が大きいのでしょう。

しかし、このことは業績予想の前提の為替レートを開示、提示しないこととは別のことです。

これまで開示されていたことが開示されなくなるということは情報公開という面ではここだけ取り上げれば明らかに後退です。ビジネスをめぐる環境がどう変化しても、業績予想の前提となる為替レートは存在するわけで、これはこれで開示を継続することが原則だと思います。これをひとつの要素として全体の状況をどう判断するかは投資家、株主が考えればいいことで、そのための材料は可能な限り明示しておくことが原則かと思います。

もし、為替レートのみに注目されたりするとあれこれ誤解を生じやすくなるというような「配慮」があるのであれば、それは、現在の状況はこうなっていてこの側面が業績に与える影響が大きいと考えている云々の付言があればよいことです。

これ以外にも情報開示については。決算短信と決算説明資料は同時に公開すること、機関投資家向け説明会での質疑応答の概要を公開することなどを求めています。

ここのIRについては課題があることは株主総会で社長もコメントしていました。さて、ここから具体的になにがどう改善されるのか、されないのか、注目しておきたいと思います。

その評価はまた来年の株主総会でということになりましょうか。

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