買うと一生バカを見る投資信託 (宝島社新書)
図書館本。
部分的には警鐘的に意味がある内容もあるのですが、全体として「投資」についてネガティブすぎる印象が強いです。
例えば「投資はギャンブルなので」なんていう表現が出てきます。では「投資」とはどういうことで「ギャンブル」とはどういうことかという説明なり定義、規定は示されていないです。それなしにこういう言い方をすると、いわゆる「味噌も糞も一緒」状態になってしまいます。
せめて、インベストメントとトレードの違いぐらいにはふれてもらいたいもの。
例えば株式投資は胴元がいて全体としては賭ける側は必ず損をする競馬、競輪、パチンコ、宝くじやゼロサムで手数料やスプレッド分だけ損をするFXとは意味が違います。分散・分割でリスクを下げる運用も可能ですし、今はインデックスファンドを中心にコストの低い金融商品もでてきています。
さらに、株式投資の楽しさや面白さ、それは単に儲かるとかいったことよりももっと広い意味でですが、それについてふれていない、というか多分そのあたりのことが著者は感覚的にわからないのではないかなーと思いますね。また異なったアセットクラスの資産の組み合わせで運用をすすめるという発想も弱いように思います。
全体として残念感が強いです・・。