ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(2)

ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(2)

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

2章から4章までは、オランダのチューリップ・バブルから、リーマンショックまでの
様々なバブル、異常な株価形成等についての紹介が続きます。
どうなんだろう、いいんだけど、この部分はやや冗長かもしれません。

さて、ここからがポイントのところですが、
P128
「この章で紹介したインターネット・バブルと住宅バブルの顛末を踏まえて現実を見ると、株式市場や
住宅市場では合理的で効率的な価格形成が行われているとする主張とは大きく矛盾するように思われる
かもしれない。」

「思われるかもしれない」って、事実、そこは大きく矛盾しているんじゃないですか!。

それに対する答えは
「むしろ学ぶべきは、いずれのバブルに関しても市場はやはり自ら身を正したということなのだ。」

うーん、それはそうかもしれないけれど、反論としては苦しいですね、ここは。

で、ここの後段で、継続的に市場のパフォーマンスを上回り続けることは不可能と述べていますが、
それとこれ(効率的市場仮設の正しさと運用が市場平均をうわまり続けられるかどうか)は、論理的に
考えて別の問題でしょう。

リスクや割引率など、絶対に正しい基準などはないのだから
「市場価格は程度の差はあれ常にある程度は間違っている。」だけど、どの程度どう間違っているかを正確に区別
することなどできない。だから、継続的に市場のパフォーマンスを上回り続けることは困難である。

こういう論理展開、これ自体は別にいいですよ。

とすれば、これは効率的な価格形成がされていないからこそ、継続的に市場のパフォーマンスを上回り続けることは
困難ということになりませんかね。なんか自らが効率的市場仮説を否定してませんか。

日常的にマーケットの値動きを見ている感覚からすれば、市場でつく株価が効率的(合理的)でない場面など、
いくらでもあると思います。
様々な需給的要因で、株価はファンダメンタルズ的価値を離れた価格形成をすることは多いです。
とすれば、そこに「つけこむ」余地は日常的にあるはずです。

だから、「うまく」やれば、一時的に、あるいは相当程度継続的に、マーケットを上回るパフォーマンスをあげること
は不可能ではない。
だけど、ある時期、うまくいった方法がずっとうまくいくこと限らない、というか、そういうことはまずない。
なので、、マーケットを上回るパフォーマンスをあげ続けることはそんなにたやすいことではない、そこは同意します。

ここのところはかなり本質的なところかと思います。関連する内容は当然、このあとの内容でも出てくることになります。

つづく。

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