ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(3)

ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(3)

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

これは前にも書いたと思いますが、新規公開株(IPO)に対する見解も、
(言っている意味はわかるけれど)異なります。

P88
「もう一つ、肝に命ずべき教訓は、投資家はその時々もてはやされる「新規公開株」を買う時
には、よくよく用心すべきだという点である。ほとんどの新規公開株の投資パフォーマンスは、
市場平均を下回っているのだ。もしこれらの銘柄を、株価が上がった後で市場から買う場合に
は、もっとひどいことになる。新規公開株に関しては、基本的に疑いの目で見ることをおすす
めしたい。」

全体としての趣旨はわかりますが、結論は逆です。

新規公開株に関しては、基本的にチャンスととらえることをおすすめしたいですね。

但し、日本のマーケットで「公募株を取得して初値前後で売却する」という方法を基本にする
という前提でですが。

実際、少なくともここ20年程度、この方法を実践した場合のパフォーマンスはかなり高いでしょう。
無論、個々には損失が生じる場合もありますけど。

実際、私自身、相応の利益を得てきていますし、全体としては。

なんで、この方法のパフォーマンスが高くなるかというと、これは自由に売り買いできる一般的な
売買とは異なる面があり、当初は需給に偏りがある売買だからですね。

だから、本書の文脈の中で書かれている趣旨と、私自身の経験とはかなり意味が異なるのですが、
文章の上での結論だけを比較すると、見解は逆になります。

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