ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(9)

ウォール街のランダム・ウォーカー 11版 を読む(9)

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

金融商品のコストと分散投資の重要性も強調しています。

ここも「そりゃ、そうね」です。

金融商品のコストについては、株式投資を始めた20年ぐらい前には、ほとんど意識してなかったというか、
つまりはよくわかっていませんでした。

販売手数料や信託報酬が高い投資信託を買って「値上がりして売却しているのに、利益が少ないのはどうしてだろう」と疑問だったり、MMFは投資信託ということだけれど、銀行の預金とは違って、これを販売する方はどうして利益を得るのかよくわからなかったりしていました。

で、月日は流れ、そこそこ、あれこれの金融商品の売買を重ね、運用額が増大していくに従って、コストを意識するようになってきました。ここらは山崎元氏の著作の影響もかなりあるように思います。

一見、0.5とか1%とかいうような数字は、感覚的にはそんなに大きくないと思うかもしれません。株価の動きを考えれば、ほとんどの銘柄が毎日、この程度の比率の値動きはありますしね。

が、運用額が増大してくると、これを金額に計算して考えるようになります。

1億円の1%だと100万円。

1.2億の1%だと120万円。だいたいうちの家計全体の金融資産はこんなものですが、これだと月にすると10万円にもなります。
金融資産の保有コストが月に10万って、どういうことやねん。

今、よく宣伝しているラップ口座はこれよりコストが高いでしょう。

金融商品のコストと、金融商品の値動きをごっちゃにして考えないで分けて考えることが重要かと思います。

コストは確実に運用のパフォーマンスに効いてきます。長期の複利運用になれば、わずかな比率の差が後の大きな違いにつながります。

このあたりは、日常の感覚とは区別して、厳密に考えたいところだと思います。

このコストの部分は、まあ、全面的に「そりゃ、そうね」なのですが、分散投資についてはちょっと見解が違います。

分散投資そのものの意味や重要性についてはわかるのです。

また、一般論として、ライフステージによって、分散投資のポートフォリオの内容は異なってくるというのもわかるのです。

で、本書でも、個人のリスク選好ということにもふれながらですが、そのライフステージ別のモデルポートフォリオの例示なんか
がグラフでしてあります。

よくマネー誌なんかでもありますし、年齢によつて自動的に各アセットクラスの組み入れ比率を自動的に変更していくような投資信託もあるようです。

こうなると、そんなに簡単に、個々の実際の運用で、どういう比率が適正かなど断言できないし、それぞれの個人の運用している資金の性格、また、その人のキャラクター、リスク選好度、居住地域、現在及び将来の収入にの見通し、投資の目標等々、極めて多様な様々な要因があり、これらは単純な年代別のその円グラフで示せるようなものではありません。

まあ「わからんでもないけど、そこまで言われたくないし、そういう一般論はあんまり意味ないかもね。」という感じです。

上記のような様々なファクターを盛り込んだ上で、適切な運用方法をアドバイスするようなサービスもありうるとは思いますが(マルキール氏が参加しているのはこういうところ?)、何かうまくいくかは、結果論でしか語れない部分もあります。

分散投資の意味は理解しつつ、その運用は、どのアセットクラスにどういう形で運用するか、その比率、内容等については、コストについて充分に留意し、一般的な意味での分散投資の重要性や意義も理解した上で、自分で考えて進めていくのが自分に最も合った運用ができることだと思います。

つづく。

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