特別支援教育15 生活年齢をどう考えるか 大きく5つに分けて

生活年齢をどう考えるか 大きく5つに分けて

これも書いておかないと、色々忘れてしまうので。

 ここで主に書いているのは重度重複・肢体不自由で、体調面での配慮が最重要となる児童・生徒のことを中心に考えていますが、
当然、子どもらの実態、発達・障害の状況によって視点は変わってくると思います。

 生活年齢をどう考えるかですが、無論、個々の子どもにより状況は異なるわけですが、大きく5つぐらいに分けてとらえておくのがわかりやすいのではないかと思います。

 これは必ずしも、小中高という学校の制度、枠組みと一致しません。
 私は下記のようなくくりでとらえておくのがよいのではないかと思います。

・小学部前期

・小学部中期

・小学部後期~中学部前期

・中学部前期~高等部前期

・高等部後期

・小学部前期
 小学部に入学しての1年生、2年生の時期。
 最近はまったく就学前の教育経験がないという児童は少ないように思いますが、それでも学校生活と比較すれば、その頻度や内容等は大きく異なり、当然、子どもらにとっては極めて大きな変化を経験することになります。
 比較的短期で学校の生活リズムに馴染む子もあれば、なかなか難しい子もあります。
 まずは学校生活に慣れる、馴染むこと、その中で自分の力を発揮し、いろんな経験を積むこと。
 体調面では、まだ様々な弱さが残り安定しない子どもらも多いように思いますので、このあたの実態把握と対応方法の確立なども重要な課題となるでしょう。

・小学部中期
 この時期は学校生活のリズムにも慣れ、体調面も一定安定し、様々な経験を広げる中で力を大きく伸ばしていくことができる時期のように思われます。
 この時期に培われた力というのが、その後に生かさせることというのは多いように思います。
 きちんと多くの事例で検討をしたわけではないですが、印象としてはこういう感じがします。

・小学部後期~中学部前期
 この時期はさらに力を充実させていく子どもにらがある一方、いわゆる思春期の危機が訪れる時期でもあります。
 体の成長とともに変形や拘縮なども強まる。第二次性徴なども含めて、体調面での大きな変化がある。
 この時期、とりわけ小学部の後半の時期に亡くなる子どもたちも多かったです。
 この時期は、こうした危機の中で、場合によっては、それまでできていたことができなくなったり、大きく体調が落ち込んだりすることもあります。
 どうこうしたそれぞれの危機を乗り越えられるのか、非常に重要な時期であると思います。

・中学部後期~高等部前期
 前の「危機」を一定乗り越え、その子その子の「個性」が明確になってくる時期。
 小学部中期のような大きな変化や成長というのはあまり見られなくなるものの、様々な課題へり向かい方や集中のしかた、あるいは「これが好き」「これは嫌」という
 はっきりした意思表示など、「自分らしい」大人へ向かっていく時期であるように思います。

・高等部後期
 高等部の子どもらを担当した経験はあまりないのですが、ここは学校卒業後の生活を見通した上で、色々な経験を広げていきたい時期。それは単に卒業後の生活に適応するための練習ということではありません。幅広い視野でとらえて考えていきたいところです。

 実際は無論、個々の子どもに応じてということになりますが、俯瞰的にこのように学校教育の時期の子どもらの特徴やポイントをとらえておくことは意味があるように思われます。

 同時に、今(昨日、今日)の目の前の子どもの姿、状態をどうとらえるかということ、月とか学期、年単位など、それぞれ、いくつかの時間のスパンで、子どもらの発達や変化をとらえておくことが大事で、そうすると、今の時期に全体として何を重視しどう取り組むのがよいのかというとが見えやすくなるように思います。

特別支援教育15 生活年齢をどう考えるか 大きく5つに分けて” に対して1件のコメントがあります。

  1. ホチボチ より:

    生活年齢
     御説、もっともと察しております。
    市民大学院にいる者としては、40代とか、50代とかの生活年齢も気にしています。そして、60代、難しくて危うい年代ですね。実感、しております。
     70代は、想定外でした。今後、研究もしていくべきと察しております。

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