IPO投資の基本 確率と判断(2)

IPO投資の基本 確率と判断(2)

支店口座 支店による違い、「判断」と関わる部分

資金が少なかったり、支店の利益につながる金融商品の購入が少なかったりする場合、支店から小型で期待感が高いIPO銘柄の配分があることはほとんど期待できません。

ただ、この状況はどの支店で口座を開設しているかによって異なる部分が多少あるかもしれません。基本的には競争相手が多い「優良顧客」が多い支店は不利でしょう。
私自身はそういう意味では非常に「不利」な状況にあると言えます^^;。

それから、有望IPO銘柄の配分がないからといって支店口座の意味がないかといえば、そんなことはありません。ただ、これは「確率」というよりも「判断」と関わる部分です。これについては後述します。

ネット口座 必須証券会社

支店口座が難しければネット口座ということになります。

まず、当選確率を高めるためには多数の口座で申し込むことが重要となりますから、家族全体での運用を考えるのであれば、家族にも各証券会社に口座を開設してもらいましょう。無論、本人が了解してそれぞれが自分で口座を開設するということになります。

具体的な証券会社ですが、まず、国内で主幹事証券になることが多く、配分の株数も多い、野村、大和、日興の3社については口座を開設しましょう。野村は、当選確率は高くはないですが、あらかじめ資金を入れておく必要はなく、当選後に入金するという形をとることができます。

ネット証券では、主幹事となることも多く、チャレンジポイントいう制度もあるSBIの口座開設は必須です。

さらに広げるなら

続いて、国内準大手のみずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ネット証券では三菱系でIPOの扱いもそれなりに多いauカブコム証券あたりでしょうか。

さに手を広げると、東海東京証券、マネックス、楽天、岡三オンライン等々、どんどん広がっていきますが、とりあえずは大手3社とSBIからでいいかと思います。

口座を開設したら、あとはブックが可能なように各社に資金配分をして、とにかく黙々と、ブック申し込み、当落確認、購入申込みなどを行っていくということになります。

なんとなく取り組んでいると、ブック忘れ、購入忘れなどが生じますので、パソコンかスマホ、あるいは手書きのノートなど、自分に合った方法で、忘れることがないような仕組みをつくっておくことが重要です。

これらはそれ自体は面白くもなんともない、事務作業の連続で、しかも、いい銘柄に当選することはほとんどなく、当たるのはせいぜい微妙銘柄か全員プレゼント銘柄といったことになりがちですが、ここでやる気をなくしては、たまたま、まぐれに恵まれることもなくなるということになります。

利用したい優遇による確率アップ

なお、上記の中で、大和と日興ダイレクトの口座については、資産額や信用取引残高によって抽選確率がアップする仕組みがあります。これらを利用すればとりあえず確実に当選確率はアップします。だからといって、実際になにがどう当選するかはわかりませんが、それぞれの状況に応じてこの仕組は積極的に利用するようにはしたいです。私自身、去年はこの仕組みの恩恵にあずかることができましたし。

単純な「確率」に対する対応の基本というのは上記のようなことになります。が、ここまではいわば前提の部分で、実際のIPO投資において重要となるのは次の「判断」の部分です。

つづく。

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