3480ジェイ・エス・ビー　株主報告(2)疑問氷解せず・・

で、定刻に開始で、社長が議長としてことで進行されるわけですが、背後にはモニターが並んだ事務局の人らが10名程度控えていて、あとで質問があった時に確認した内容をメモで渡したりしていて「おっ、金融腐蝕列島みたいっ！」とかちょっと思いました。

そういえば、ＩＲセミナーというのはよく行くのですが、正規の株主総会は3社めですね。会場が東京とかだとさすがにそのためだけに行こうということにはなりませんし。

で、議案の説明ですが、これ、女性の録音された声で「事業報告」と「対処すべき課題」の資料を読み上げるのみです。
うーん、まあ、そのまま読み上げですから正確ではあり、背後にはプレゼン資料の映写もしてありましたが、社長が肉声で強調できるところはしっかり強調するなどしてしゃべった方がいいのではないかと個人的には思いました。

で、質疑応答等ということで、挙手して発言。最初の発言者でした。私以外には、2名発言されたのみです。

質問は以下。事前にメモを作成しておきました。

「折角の機会ですので、すでに御社のウェブサイトの方から質問もさせていただき、一定の回答もいただいているところですが、配当及び株式分割について、意見、要望も含めての質問をさせていただきます。

まず、配当についてですが、昨年、連結配当性向20%という目標を明示されました。明示されたこと自体はこれまでなかったのでよいのですが、なぜこれは20%ということにされたのでしょうか。

例えば東証一部全体の平均だと配当性向は30%程度ではなかったかと思いますし、不動産というセクターで見ても20％という数字は高くありません。ここには、成長分野への投資等が必要な部分もあり、一定相応に内部留保も厚くする必要があるという判断も含めての20%という数字の設定なのかと理解していたのですが、いかかでしょう。

で、現在の配当予想を見ると、年間55円となっていたと思います。EPSの予想はは400円以上となっているので、ここは20%の目標に照らせば80円程度になるかと思っていたのですが、55円ですと15％にも満たない。

目標を明示されるのはよいですが、いきなり、それを下回る配当性向の配当予想しか出されていないというのがちょっと理解しずらいのです。これは業績が予想どおりに進めば早晩、上方修正ということも含めてての慎重な配当予想ということなのか、あるいは目標そのものが必達的なものではなくて、中長期的にできればこの程度まではという努力目標的な比較的ゆるいものなのか、この配当性向20%の位置づけや意味について教えていただければと思います。個人的には明示された目標は原則としてしっかりと厳守した形での配当としてほしい。

株式分割についてうかがいます。
現在、業績はトップラインも利益も堅調に推移していると理解しており、株価も一時よりは上昇し、売買高も増加傾向かと思います。

ただ、個人投資家の友人などに御社の話をするのですが、なかなかすぐ理解してもらえるということにならない。カード会社（ＪＣＢ）かとか化学の方で半導体の関係で韓国ともめたあれ（ＪＳＲ）とか言われる。そういう意味では知名度向上、個人投資家拡大という意味も含めて、株主優待の設定等も実施してほしいところですが。

ただ、株価が5,000円を超えるとなると、東証の上場規程の投資単位は5万-50万という規定にも抵触することになります。規定云々のことはなくても、個人投資家としては、1単位50万円以上というのは投資しやすい金額とは言えません。また、複数単元の株式、数百株等、を保有して、部分的に機動的に売買するようなこともなかなか難しい。ということで、少なくとも１：２程度の株式分割を行って投資単位を引き下げて売買をしやすくしてほしいと思いますが、この投資単位の引き下げについては、検討していますと回答されるのですが、どういう方向性をもって現在検討されているのでしょうか。単に検討ということではなく、実施に向けて前向きに検討しているという方向性を明示して早急に投資単位の引き下げを実現してほしいと思うところですが、いかがでしょうか。」

ということですが、結果的には質問への回答は、株主総会というオフィシャルな場ということもあってか、形式的で堅いものであり、会社側の真意というのはよくわからず、疑問は氷解しませんでした。。

配当性向の努力目標云々のあたりは女性の会長さんはうなづきながら聞いておられましたが。

私以外の株主の人の質問もほぼ同趣旨でした。私の質問を引用というか、「前の方も言われたけど・・」というようにして発言しておられたので、それなりに共感はされたんでしょう。2018.7の5,886円の公募価格を回復していないということも言われてましたね。

質問と関わっての内容は次回に。

つづく。