3480ジェイ・エス・ビー 株主総会報告(3)質問趣旨

3480ジェイ・エス・ビー 株主報告(3)質問趣旨

質問の趣旨はこうです。
これまでジェイ・エス・ビーは配当性向の明示等はされていませんでした。で、1株利益と比較しての配当性向は10-12%というのが実際のところでした。そこで20%の目標の明示というのは、投資家から見ればとりあえず前進ではあります。

ただ、20%という配当性向は東証一部全体、あるいは不動産セクターということで考えても高くないです。で、この20%としたのはなんでかと聞いても、明確にそれに対して回答されませんね。

かつ、EPS400円以上だから、当然、目標の20%に照らすと80円程度の配当かと思えば55円配当予想。それだと配当性向15%にもなりませんが。目標を示して、いきなり目標をかんり下回る配当予想というのがこれはちょっとわかりにくい。極限すると、目標設定が不適切、あるいは対応が不誠実というようにも思えます。やろうと思えば別に無理なくできるように見える、自ら示した配当性向20%目標を結果的に「無視」しているような状況ですから。努力目標ならそれがわかるように明記すればいいけど、そんなこともない。

内部留保を充実して先行投資に当てる部分が大きいのであれば、そこを具体的に強調すればいいのに、それもない。

事業内容は、そんなに年度により大きく業績が変化する、いきなり受注が急激に落ち込んで・・云々というようなことはなく、ストック型で、堅いものです。もちろん、新規物件とかM&Aとか高齢者向け施設とか、いろんな投資案件はあるんでしょうけど、であれぱ20%目標明示をしなければいい。この目標の位置づけや意味について聞いたのだけれど、直接的、具体的な回答がないです。

株主優待については「株主公平の原則、機関投資家、外国人投資家」云々といったコメントもありました。優待が株主(株数)公平の原則に反するというのは自明のことであり、機関投資家、外国人投資家からは直接的には好まれないというのもよく言われるところです。

んなこたーわかっているわけで、その不合理性を承知の上で株主優待を設定している企業というのが増加しているわけです。まあ、逆にその公平の原則等を理由にして廃止するところもあります。廃止するところは実際のところだとコスト負担がきつい(対費用効果的に問題がある)という判断があると思われますが。

こうした状況下、戦略的に株主優待を使うという視点がほしいです。しないんだったら、20%の配当性向の目標は守りなさいよというところもあります。

ここの株主数は2,300人強で多いとは言えません。株式の流動性も一時よりはましとはいえ多いとはいえない。そもそも流通の株数が少ない。そのため、SBI証券での貸株金利は2.0%と高くなっているという「恩恵」がありますが。現金配当よりも貸株金利の方が多いのですね、現状は。これ、まあ、あまり望ましい状況とは言えませんが。

例えば1:2の株主分割と優待設定を同時にして、株主数が3倍の7,500人となったとしましょう。優待コストを1人2,000円としたら、必要な全体コストは1500万です。まあ、内容によれば、これではすまないかもしれません。

が、純利益は20億以上あります。別に上記程度の優待実施が難しく大きな負担になるという状況ではなく、対費用効果として、これで知名度が向上し、株主が増加し、相応の株価上昇効果があれば、それは表面的には優待の恩恵を受けられない機関投資家や外国人投資家にもプラスは当然あるはずです。ここらあたりのシミュレーションは主幹事証券あたりが積極的に提案しないといけないと思います。というか、相応のことはすでに当然しているでしょうけど。それを受けて、いろんな工夫もしながら、優待実施に踏み切る方が得策だと個人的には思います。ここは下記に書いたことと重なる部分です。

「不平等」で「奇妙」な株主優待制度は、誰も損をしないのでなくならない(3)

株式分割については、株主優待設定と関わる部分もありますが、次回に。

つづく。

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