相変わらずの「ずるい」投信と定期預金の抱き合わせプラン

相変わらずの「ずるい」抱き合わせプラン

上記はうちに届いていたものです。奥さんがろうきんに口座があって、なにか会誌みたいなのが時々届いています。その中にはいっていたちらしです。

こうしたプランは、別にろうきんの限ったことではなく地銀、その他の金融機関でもあると思いますが、相変わらずの「ずるい」抱き合わせ作戦ですね・・・。

まず上記のチラシで目立つのは「+年4.0%」の文字です。一見すると、これは1年定期で4%もの金利のように見えますが、よく見ると左下にに預入期間3ヶ月と書いてあります。つまり3ヶ月定期で、実際の手取りは年4.0の1/4、年1%分の金利で、しかも当然税金は引かれます。

さて、このプランを利用するためには同額の投資信託を購入する必要があります。ここでは販売手数料を支払わなければなりません。ここが金融機関の利益になります。この場合だと、ろうきん自身は投信の設定・運用をしているわけではなくて、単なる投信の販売屋さんにすぎません。で、ちょっと小さい字で「各種手数料がかかります」とのコメントがあり、さらに下には、さらに小さい字でごちゃごちゃとあれこれ書いてあります。

ここで売られるのは販売手数料なしのノーロードの投信ではないでしょう、多分。販売手数料が「安め」の1%だったとしましょう。消費税がかかり、実際に払うのは1.1%。となると、もうこれだけで、すごく有利に見えた金利上乗せ分はとんでしまっています。ちらしの例だと、リターンは15,759円。で、販売手数料が1.1%だと、支払うのが22,000円です。さらに2%とか3%とかの販売手数料が高い投信だったりすると、これはもう「損」としか言えません。このどこが「セットでかしこく資産づくり!」なんでしょうか・・・。

「退職金定期転がし」は今も多分有効

こういう金利上乗せのプランというのは退職金運用の時などにありますが、これも上記と似た抱き合わせプランの提案が多いです。

そんなものに引っかからずに、ストレートの金利上乗せ定期のみを利用し、それも期間の3ヶ月が過ぎたら、別に金融機関に移す、いわゆる「退職金定期ころがし」の手法は、多分今でも、それなりには有効でしょう。まあ、その手間を惜しまずにできるかどうかというのが問題です。これは実際に支店の店頭に出向く必要があり、都市部と地方では利便性等で状況が違ったりすることもあるかもしれないのて、一律にどなたでもとはいかないかもしれませんが。

 

下記が以前に書いたものです。「ずるい」金融機関の作戦にのらずに、逆にいいとこ取りでうまく利用するぐらいのつもりでいくのがよいと思います。

なお、ゆうちょでひどい保険販売が大きな問題になりましたが、多分、投信の販売でも問題となるケースというのはかなりあったのではないかと思います。そのあたりのことの報道ってありましたかね。あ、これも別にゆうちょに限ったことでもないですけどね。

退職金運用 まずは安全・確実・有利な「退職金定期ころがし」から

疑問の「退職金特別プラン」、例えば三井住友信託銀行

相変わらずの「ずるい」投信と定期預金の抱き合わせプラン” に対して2件のコメントがあります。

  1. すぎじゅん より:

    私が退職した時は、退職金が振り込まれると速攻で銀行から電話が掛かってきました。

    「退職金定期ころがし」まではしなかったですが、取りあえず退職金定期をして、満期後に半分くらい資金移動しました。残りは生活費として放置してます。

    投資してますって言ったら、投資信託セットの説明は形式上されましたが、しつこい勧誘は無かったですね。最初から説明するだけ無駄感を出して牽制してたので。

    でも投資経験なかったら引きずり込まれるんでしょうね。

  2. 伏見の 光 より:

    ちらしを見るとおかしいのですが、都合が悪いこと、書かないとしょうがないことというのは、だんだん字が小さくなってます。私が退職した時は大垣共立→住友信託→京都銀行と3つの金融機関で3ヶ月ずつ回しました。
    他の金融商品をすすめられた時の断りの決め言葉は「コストの高い金融商品は買いません」。
    その前に枕詞として「あれこれの金融商品ですでに運用していますが」をつければ、さらに攻めてこようとするケースはなかったような気がします(^_^;)。

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