7638NEW ART IRセミナー(2)利益率が高いブライダルジュエリー

7638NEW ART IRセミナー(2)利益率が高いブライダルジュエリー

7638NEW ARTの続きを書くのを忘れていました。

 

主体はブライダルジュエリリー事業

下記はIRセミナーの時に配布されていた資料の一部です。

全体の売上の八割以上はブライダルジュエリー事業が占めています。さらに、2020.3で見ると、セグメント利益はブライダルジュエリー事業で40億以上を稼いでいます。

2019と2020の比較ではブライダルジュエリー事業の売上と利益は以下のようになっています。単位は百万円。利益率はそれで22.0%、26.5%です。

2019.3 12536 2761 22.0%

2020.3 15199 4032 26.5%

これに対して、ラ・パレルというエステを中心としたヘルス&ビューティーは、対前年比では利益率が大きく改善しているとはいえ、ブライダルジュエリー事業との違いは顕著です。

2019.3 2761 74 2.68% 

2020.3 2876 134 4.65%

レッドオーシャンのエステに多くは期待できない

まず、エステの方から考えると、ここはM&Aで取り込んだ事業ですが、利益率が低いのは、「そりゃそうだろうね」という感じがします。

店舗コスト、人件費、人材確保等が大変な上に、同業他社のライバルが多く、競合関係が多数あります。若年層の人口は全体として減少傾向で顧客の取り合いにならざるをえません。規模、店舗数の拡大でコストをかけても拡大を図るということか、既存店の充実を重視するのか、まあ、目先はコロナ云々でひどい状況だったと推測されますが、そこからどう立ち上がってくるのか。

いずれにしろ「レッドオーシャン」であることは明らかで、ここが利益貢献的に大きく変化してくるとは考えにくいです。

 

一気通貫的ブライダルジュエリー事業

一方、主力のブライダルジュエリー事業は、利益率が極めて高く、2019.3と2020.3の比較では売上、利益率ともに伸びています。

ブライダルジュエリー事業というのは、単に出来合いの指輪や貴金属を店頭に並べて販売するというのとは意味が違うのです。丁寧にカウンセリング的接客などを通して、個々のお客さんに、それぞれのお客さんに合った形でセミオーダー的に、一つしかないブライダルジュエリーをつくって提供するというのが基本になるのでしょう。

で、ここはイスラエルのダイヤモンドのマーケットのあるところに早くから会社を設立し、ダイヤモンドのカット等はベルギー、実際の作業はタイ、そして国内の店舗展開、アジアへの進出、アフターケアまで、いわば一気通貫的に事業に取り組むことができる体制ができています。

もしろんブライダルジュエリー業界内での競争は激しいと思いますが、ここは見込み客の成約率が高く、まだ国内的にも伸びる余地があると考えているようです。実際、ここ数年の売上は伸びています。

で、この販売価格というのは、セミオーダー的で一つ一つが違うものですから、家電のように価格勝負での叩きあい、薄利多売のような形にはなりません。質が高く、一つしかないものを、相応に高い価格で購入してもらい、しかも満足を得てもらう、そういうトータルのソリューションとしてのビジネスで、単にどこかから宝石を仕入れてきて、はい、売りましょう、そういうビジネスではないということです。

逆に言えば、この川上から川下までをおさえた一気通貫的な事業の体制こそが、高い利益率の源泉であると考えられます。

 

ここ5年くらいは着実な成長が見られますが・・・

業績の推移は以下のようになっています。長期的にじわじわと成長してきたというより、ここ5年ほどで大きく伸びてきているというのが実態です。逆に言うと、それ以前のところでは売上も低類し、赤字となっている時期もかなりあります。この経過の部分についてはよくわかっていないので、またちょっと調べたり、IRの方に聞いてみたりしましょう。

また、2019.3と2020.3でフィンテック事業の売上高が大きく減少しています。ここらの意味も確認しておきましょう。

ということで、他にゴルフのクラブとかアート関係の事業なども手掛けていますが、これらは現状では売上規模も小さく、利益貢献につながってくるように状況でもありません。

ポイントは当然ブライダルジュエリー事業ということになりますが、いくらここの業績は伸びていて利益率も高いとはいえ、国内市場だけでは、若年層そのものの数が減る上に、晩婚化の傾向もあり、全体としての成婚数も減少していく傾向で、いわば国内だけでは小さくなるパイを奪い合うような状況にならざるをえません。そうなっても、相応の勝算はあるのでしょうが、やはり成長の方向性としては海外展開というのが極めて重要というか、生命線となります。

次回、ここらを考えてみます。

つづく。

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