IRセミナー 6490日本ピラー工業 好調な半導体製造関連事業を評価すれば・・

IRセミナー 6490日本ピラー工業 好調な半導体製造関連事業を評価すれば・・

昼食はグルメ杵屋で優待生活

今日の昼食も京阪・天満橋駅のグルメ杵屋でした。天ざるうどん定食。1,260円で、500円の株主優待券2枚利用。260円現金支払い。

グルメ杵屋はやはりうどんが基本。しっかりめで、おいしいです。

で、IRセミナーの方ですが、今日は日本ピラーと東リの2社です。

6490日本ピラー工業 半導体製造関連

最初が6490日本ピラー工業。ヤフーファイナンスはこちら。株価は5月中旬頃から騰勢を強め、急激な上昇というほどでもないですが、堅調な展開となっています。

なんでか?。

ここは半導体製造装置関連の製品をつくっています。で、ご多分に漏れず、ここもこの事業セグメントが伸びているのです。伸びているのはもちろん売上ですが、ここは利益率も高いところになります。

半導体製造のラインの中で、ここの継手、ポンプ、チューブなどが使われています。とりわけ半導体の洗浄装置などのところの需要が旺盛なようです。一見、こうしたものは、まあ、ポンプだったらかなり厳しいスペックが求められそうかなというイメージですが、継手とかチューブなんかは別に汎用的な製品でいいんじゃないの?。いいえ、こうしたものも非常に厳密な品質、スペックが求められるようです。

例えば、上の資料の下に載っている製品。これまで直角だった流路をR型でスムーズに流れるようにしたものですが、これだけで多くの特許も申請されており、製造にはかなりの技術力が必要な製品のようです。なんか「下町ロケット」っぽいですな。

ここがつくっているのは半導体の素材そのものと関わる薬品とかではないし、製造過程で必要な「磨き粉」でもなく、ハードの一部です。しかし、ここの製品でないことにはもうしょうがない部分、世界シェアも7割とか8割とかいうようなパーツもあり、なくてはならない製品群がかなり多いようてす。といっても、もちろん、競合する企業はあるということですが。

で、こうなると、当然、その装置を製造する企業、例えばSCREENとか東京エレクトロンとかいった顧客との関係、つながりは非常に強固なものとなり、顧客が求めるスペックに即した製品を製造したり、逆にここが開発した製品を顧客企業に提案したり、そうした相互関係の中で例えば洗浄装置なら洗浄装置の最終製品がつくられていくということになります。

ここにとっては、半導体製造のラインそのものが新設されたり増設されたりするようなところではやはり受注が伸び、逆にこうした投資が低調になれば売上も落ちるということにはなるようです。ですから当然、いわゆるシリコンサイクルの影響はあるということにはなりますが、会社としては当面は堅調な需要が継続すると見ているようです。

上記に過去5年のトップラインと営業利益及び利益率が示されています。2022.3は売上が10%程度伸びると見込んでいますが、この増加分はすべて半導体製造関係を含む電子機器関連事業の部門の伸びであり、利益率が伸びるのもこの影響です。逆にいうとと、産業機器の方はまだコロナの影響も顕著に残り、本格回復には厳しいところもあるようです。

こうした状況を反映して電子機器と産業機器では、売上も倍以上違いますが、利益率も倍以上違うということになっています。

結局のところ、目先的には半導体製造関連の部門の状況次第ということに、良くも悪くも、ならざるをえません。

株式としてはバランスがとれており、ここでも割高感はさしてない

上昇を続けているところというのは、逆張りスタンスを基本に考えるとなかなか買いにくいところがあります。

ですが、時価でのPERは12倍程度です。プレゼンで話されていた社長は「半導体製造関連の企業はPER20倍といった評価になっているところもある、業績はもちろん、こうしたIRの取り組みも強化して株価面での評価も高めていきたい」という(意味の)ことを言われていました。去年就任された若い社長さんですが、エネルギッシュな印象があり、お話ぶりも明快でなかなかそこはよかったです。PER12倍は確かに特に割高感を意識するような水準でないですが、一般的な機械メーカー等であればこうしたところも多いのかなとも思います。

現金配当60円で、時価での配当利回りは2.5%以上。3月一回ですが、100株でクオカード1,500円の優待もあり、長期優遇制度もあります。

事業内容、利益率、株価水準、配当+優待利回りなど、全体としてバランスがとれており、相応に魅力もあると感じられます。

2-3年というスパンで見れば、産業機器の方も本格的に回復してくるかもしれません。逆に、半導体製造関係への投資が一服するかもしれませんが。

評価

☆☆☆☆☆満点で☆☆☆★。比較的高評価。市場全体の下落に合わせて株価が下がるようなところがあれば、拾ってみたい気がします。

なお、ここは優待クロスでクオカードだけもらったりしておりました。ここはそれとは違う純投資の対象としての評価です。

 

 

 

 

 

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