株で儲けるより大切なこと(3)

株で儲けるより大切なこと(3)

自分の経験や知識を広げる、深める

時間の自由がかなりあり、体も動き、多少はお金も使える、そういう時間は人生においてはそう長くないかもしれません。できれば長くしたいものだとは思いますが。

今がその状況にあります。だからこれを生かさない手はありません。

必要条件のあとに来る十分条件で、私自身の活動や方向性ということだと、この「自分の経験や知識を広げる、深める」ということが重要になります。

これは新しいことでもよいし、今していることをさらに深めていくということでもよいです。
で、それはまあなかなか大変というか努力が必要ということもあるでしょうが、基本的には「楽しみ」であり、「やりたいこと」であるということが重要となります。

やりたくもなく、楽しくもないことを無理してはじめたり、続けたりする、そんなことをする意味や必要性はありません。賃金を得るために、やりたくないことをやらなければならない、そんなことというのはごく普通にあると思いますが、そこはそれなりに脱してきた、それがFIREの「FI」の部分です。あとはリタイヤの「R」でできた、時間的自由、身体的自由をどう生かすかということになります。

株式投資はどうか

例えば株式投資はどうか。「儲けなければならない」ということでする必要性は薄い。もちろん、利益をめざすのですが。であれば、これは「楽しみ」の要素が重要となります。

昨日、以下の内容を見ていました。MIR@Iマンスリーセミナー10月 井村俊哉氏×鈴木一之氏 オンデマンド配信

MIR@Iマンスリーセミナー10月 井村俊哉氏×鈴木一之氏 オンデマンド配信

井村俊哉氏は株が好きで好きでしょうがない、株があったことがとてもありがたいということを言っていました。そして、株(企業)は成長する、成長しようとするということを言っていました。不動産それ自体は成長しない、いいビルになろうとかしない。これは、ほかの債券とか通貨とか、今だったら仮想通貨とかそういうものでも同じでしょう。企業はそうではなくて、本質的に成長しようとします。そしてそれがうまく進めば必然的に株価にも反映されることになります。

鈴木一之氏は、株(企業)にはその背後に人の営みがあるということを言っていました。そこが魅力でETFとかインデックスファンドだと、それは金融商品になってしまう。株はそうではないと・・・。

で、両名とも日本株の個別銘柄への投資にこだわっておられるのですが、そこは私自身も似たところがあるので共感するところが多かったです。

あと、井村氏が投資のプロセスを紹介しておられました。

このプロセスそのものは特に意外感がない「普通」のものだと思います。が、これを徹底して行うとなると相当に大変なことで、どこまで深くこれをすすめられるかというのは、現実にはなかなか難しいところがあると思います。

考え方や方向性としては私も近いものはあるとは思いますが、自分自身のレベルはここ何年も停滞したままの状態にあるように思います。まあ、それでもそれなりに利益はあってなんとかはなっていますが、これは「たまたま」です。

この自分の停滞状態のことを私は「雰囲気またはお話ファンダメンタルズと位置だけテクニカル」と呼んでいます。

問題なのは前者です。「ウォール街のランダムウォーカー」でも言われているようにファンダメンタルズ分析はその方向性はまっとうではあります。ところが予想そのものが当たるとは限らず、また分析の視点や内容も浅く、甘いと、それはさらに確度を欠くものになります。

私自身は財務諸表のきちんとした読み込みのようなことができませんし、ビジネスモデルや事業環境等についての理解も「雰囲気」とか「お話」のレベルにとどまり、なかなか進化、深化したものになりません。逆に言えば、ここをレベルアップしていくことは「楽しみ」の部分も含めて私自身が取り組むべき課題の一つになります。

なお、後者の「位置だけテクニカル」は、私自身はあれこれのテクニカル分析とやらは基本的に嫌いなので、株式の売買にあたってはとりあえずチャートで株価の推移や位置は確認するというぐらいのことしかしていないということを指します。別にこれはこれでいいと思っているので、あまり課題意識は持っていませんし、面白いと思えず好きではないテクニカル分析とやらを深めていこうとは思わないです。もちろんこれは人それぞれで、こうしたことが好きでうまく活用できるという人はそうされればよいと思いますが。

つづく。

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