「フツー」に上場来高値更新 7203トヨタ自動車

今日のPFは全体では微減となっています。売買は朝から三菱UFJフィナンシャル・グループを100株売ったり、昨年のIPO銘柄9612GEIの細々としたデイトレをしたりしておりました。

そんな中、あっさりと昨日からさらに上昇し、上場来高値を更新しているのが7203トヨタ自動車。

長期のチャートはこんな感じ。

トヨタはなんとなく、株価2,500円ぐらいというイメージがあります。これ、5分割前の話ですけど・・。このチャートの左端あたりです。

そのあたりから株価は4倍以上にはなっています。まあ、そんなにPERが高いということもなく、別にここでもなんら過熱感とかは感じません。「フツー」に上昇しているという感じがします。配当利回りもそこそこありますし、PFの中には、そんなに面白みはなくても、これまた「フツー」に組み入れておいていい銘柄かと思います。

自動車メーカーというのは、でかい工場、製造設備がいりますし、開発コストも昨今の電動化、自動化云々の流れの中で膨大化しています。構造的に高コストな事業で、そんなに収益性が急減によくなるとは限りません。まあ、トヨタなんかは金融での利益がそれを支えていたりはするわけですが。

また、車の安全性に問題が出たり、問題があると思われるだけで大きな影響があったりしますし(かつてのプリウス暴走問題とか)、そうまでいかなくても大規模なリコールが発生したりすることもあります。最近は製造過程の検査等での不正が内外の自動車メーカーで発生したりもしています。EV化がいわれる中でどこが勝者になるかも見えません。

それでもトヨタは、今日の記事だとトヨタ、「米新車販売で初の首位 21年、GM抜く」というのが報じられていました。前日はアップルの時価総額の1/10的な、刺身のつま的コメントがニュースにそえられたりしていましたが。

日経には車の基本ソフトウェア開発とその外販の可能性等の記事がありましたし、昨年末はこれまでやや消極的とみられていたEVの展開について、トヨタ自身からの積極的な発表もありました。普及するかどうかわかりませんが、水素で走る車もあったりします。

個人的にはトヨタにはあまり好きな車がありません。最近のトヨタのデザインのトレンドは、なんだがギクシャクしている感じで、SF映画かガンダムかトランスフォーマーにでも登場してきそに思えます。これは好きではないというより嫌いです。

それでも、トヨタのそつのなさというのはやはりすごいなと思うところはあり、投資対象としては別に悪いとは思いません。

トヨタは、他社でヒットとした車があると、そのコンセプトを自社に導入して(パクって)似たようなそこそこの車をつくり、販売力でそれなりに台数をしつかり売ったりするのが得意です。というか、そういうイメージが今でもあります。

研究開発などは相当に先進的で世界でもトップレベルにあるところも多いと思いますが、できあがってくる、出してくる車は、なんというか「角がとれている」ようなマイルドなものが多いように思います。また、様々な状況の変化に合わせて、それなりにどのような状況にも対応してくる柔軟性も持ち合わせているように思われます。

ここからの変化率の大きさの可能性等からいえば、ブランドイメージの向上と車そのもののよさ、コストパフォーマンスなどから7261マツダの方が面白いかなと思うところもありますが、投資対象としてポートフォリオに組み入れる中心はトヨタ自動車でいいかなとも思います。

なお、自動車産業は非常に裾野が広く部品メーカーも多く上場しています。これらの企業は業績が堅調でもPERが1桁の評価のところが多かったりしますが、基本的には自動車メーカーそのもののPERを大きく超えるような状況というのは一時的にはあっても長くは続かない、構造的に低PERにならざるをえないところがあるかと思われます。かといって、投資対象にならないということもないでしょうが、なかなか判断が難しいところがあるかなと思っています。

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