「しばり」があることが効果を生む 心臓リハビリテーション

図書館本の「ライフシフト2」を読んでいます。書店でも平積みされていて、わりと売れている本のようです。2/3ぐらい読めました。

書かれていることは、長寿化、高齢化とAIやロボットなどの技術革新による労働環境の変化などによって社会にどのような変化が起こり、それに我々はどう対応していったらいいかという内容です。文章も平易で、「そりゃそうね」ということで違和感なく読み進められるものとなっています。

ここでは旧来のライフステージとして、学習→就労→老後という3つがある、あったということが繰り返しでてきます。

簡単にいえば大学までは勉強して、会社に就職して定年までつとめ、老後は年金をもらってゆっくりすごす、これが典型的な形ということです。私自身はこの形からは少し時間の幅がずれた過ごし方をしていますが、基本的にはこの旧来のライフステージで、いわば「逃げ切れた」のだと思っています。

60歳で「老後」に入るというのは、最近はちょっとそぐわないという感じがします。フルタイムでガシガシと仕事を続けられる人も多いですし、一度フルタイムのこれまでの仕事や役職からは退いても、これまでの知識や技術を生かして、非常勤等の形で働く人も多いです。というか、すでにその方が多数派なのでしょう。

自分の場合は、もう現在は時間をかなり自由に使えるステージにはいっています。で、ここでは生活の質を規定するのはやはり健康ということになります。体力充実とまではいかなくても、体調を維持、管理しQOLのレベルを相応に高く保つということ、その基盤を整えることは現在では最も重要な課題であるとも言えます。

そうした意味で、以前から診てもらっている医師のすすめもあり、昨年末から心臓リハビリテーションの通院をするようになりました。現在は週に2-3回の通院を継続しています。

で、今していることは比較的軽い負荷でのバイクとかランニングとか下肢の屈伸等のマシン、手指の運動等、それぞれ10-15分程度を1時間の間にこなすような内容です。こはれ中身そのものはしようと思えば自宅で個人でもできないことはありません。が、通院するとトレーナーの人があれこれアドバイスをしてくれますし、予約して通院しているため、少なくともそれにそってきちんと通院できている範囲内では、決められたメニューの運動は必ずこなすことになります。

いわば通院という「しばり」があるのでできているところが大きいです。事実、自分だけで自宅にあるステッパーや3Dマシンをしている時は、しょっちゅう、なにもないでスルーしてしまう日がありましたし、ありますし。ここで思い出すのが禁煙外来の通院です。↓

決断 降参? 禁煙外来

2013.8、父親が入院していた病院で、禁煙外来に行くことにしました。この時まで、30年以上、喫煙は続けていました。

で、この禁煙外来に通院する前はチャンピックスというファイザーの禁煙薬を自分で購入して自己流の禁煙に取り組んだ時がありました。「平時」であればこれで結構いい感じで禁煙へ向かえそうという時もあったのですが、父親の状態が悪くなったりするとこちらのストレスも増し、またもとの喫煙状態に戻ったりしていました。

そこから、約3ヶ月、定期的に通院して薬(同じチャンピックスでした)をもらい、医師の指導を受ける禁煙外来通院に切り替えたわけですが、通い出した直後から、それまでの喫煙状態がなかったことのように、全く、ただの一本も煙草を吸わなくなり現在にいたります。そもそも薬は煙草をまずく感じさせるような効果があり、喫煙の意思を減退させる効果があるものですが、やはりここでは、わざわざお金を払って、通院して、禁煙に取り組んでいるという「しばり」が大きな意味をもっていたように思います。

ただ、この結果、食欲が増進したのか、消化吸収の機能が戻ったのか、体重が「順調」に増加し、瞬間最大時は80キロぐらいまで増えたことがありました。禁煙はいいのですが、体重の増加は要注意です。今はこれは70キロ前後というところまては落ちていますが。

今回の心臓リハビリテーションも同様で、自分でも運動の内容そのものはできないことでもないけれど、通院して取り組むことによる「しばり」の効果がかなりあります。また自宅での運動も通院がない日は家で必ずするように心がけており、それも実現できています。

ここのところ、足の動きが軽くなり、しまってきたように感じられます。来週は運動負荷のテストもあり、その結果でさらに自分に合った運動メニューの提案があるかと思いますので、それに沿ってまた取り組んでいきたいと思います。

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