夏の福井の旅 海と恐竜と日本の歴史(4)
夏の福井の旅 海と恐竜と日本の歴史(4)
9日は越前海岸から鯖江市に出て北陸道、福井北ICからは中部縦貫自動車道で大野まで行きました。
目的地は平泉寺白山神社、恐竜博物館です。
中部縦貫自動車道は福井から岐阜の白鳥、さらには高山から松本に至る道路ですが、まだ自動車道は全通しておらず、下記のような状況です。
10日の帰路は大野からR158の一般道で白鳥まで行きました。今後開通予定となっている赤い区間は現在は一般国道です。
9日は大野で自動車専用道路をおりて、少し福井側に戻るような形で平泉寺白山神社に向かいます。
とても静かな雰囲気です。寺院、神社としては古代からの歴史があり、戦国時代はこの地域で朝倉氏、一向一揆勢と並ぶような勢力を誇っていたそうです。
幅が広く段差は小さい階段です。境内の敷地はかなり広く、東尋坊跡という場所もありました。東尋坊といえばあの岸壁ですが、名前の由来はそこから突き落とされた悪い坊さんの名前から来ているそうで、その東尋坊がこの平泉寺の出身と言われています。ただ、実際にそうした名前の人物がいたかどうかははっきりしないそうです。
高い木立の中、奥へ進みます。ここは観光客も少ないですが、ここの寺院の関係者と思われるような人物をほとんど見かけません。
社務所もあるのですが、人がおらず、この日の日付入りの書き置きの朱印がおいてありました。
「そう、白いドレスの女が一人で奥の方へ歩いて行ったよ。」ごめん、全然知らない人ですが、なかなかかっこよかった。このあと、殺人事件でも起こらないといいのですが・・・。
ここの寺院の特徴は苔です。奥の方に進むほど、苔むす感じが強まっていきます。
正面に見えるのが本殿の前に立っている拝殿です。ここの建物が朝倉が織田氏に敗れたあと、一向一揆勢の焼き討ちにあって、全山焼失という事態になったそうです。建物は江戸時代のものです。
苔はこんな感じで、光が差し込んでくるとまだらになつてそれがまた美しいです。
奥が本殿です。
さらに奥にも社がありましたが、そこまで行かず。
この感じはちょっと京都の大原三千院と似ています。
静かな雰囲気の中で、大きな勢力を誇った往時の様子を境内の敷地の広さや建物跡などから少しイメージすることができました。資料館のような建物も神社入り口の手前のところにあり、出土物などが展示されています。
ということで、近くの道の駅でちょっと越前蕎麦を食べて、恐竜博物館へ向かいます。
つづく。