7794イーディーピー 外注加工費・新工場建設関係  回答から

IRさんに質問していた内容につさいて回答がありました。その内容に即して当方で理解した内容は以下です。

回答の文言そのものではありません。質問内容は下記に記載したものです。

7794イーディーピー IRさんに聞いてみる 外注加工費・新工場建設関係

・「外注加工費」として計上されている費用は製造のどの部分について外注しているのでしょうか。

CVD装置を使った種結晶成長工程、レーザーを使った種結晶切り出し工程、研磨工程等

・2020-2021、2021-2022の比較で、電力費などの動力費の増加と比較して外注加工費の増加の割合が小さくなっている理由

コストダウンの要請の効果と市場から引き合いの強い大型(10×10mm以上の種結晶)の生産は自社社内を中心にしている事よる。

・外注加工は特定の企業への依存度が高かったりすることがあるか。

外注先は数社限定。2022年3期の社売上への寄与度は10%程度。

・外注加工費として計上されている部分について、内製化比率を高める等のことは考えられているか。そうすることにより全体としてコスト低下等は期待できるか。

BCPの観点より、外注加工は必要。現状は需給が逼迫しているため生産数量増加により今後の成長が期待できる新規販売先等のニーズに応えていくかが喫緊の課題。そのため内製化より寧ろ外注先に増産を依頼する状況。外注先のコストを勘案すると、内製化するメリットは考えられない。特に外注加工費が大きく上昇したりする可能性ない。

「BCPの観点」というのは事業継続計画のことで、つまりはリスク分散の方策だと思われます。自社の製造設備がなんらかの理由で一時的に完全にストップしてしまうよなことがまっとくないとも言い切れませんしね。

外注加工費のことを聞いたのは製造コストのうち高いと言われている動力費(電気代など)よりもさらに外注加工費の方が高くなっているので、この部分をどう理解したらいいのかというのがよくわからなかったからです。

外注加工は種結晶製造の多くの過程に関わっています。もちろん、自社での製造能力を拡大していくことはすすめていくわけですが、目先の需要に応えていくためには外注先に依頼することが当面どうしても必要になります。逆に自社のみでの製造でいけるような状況になれば外注部分を減らすようになる可能性もある(当面はなくても可能性として)ということで、いわば生産の調整弁的な意味があるということでしょう。

・新工場建設について

予定通りに進んでいて11月より生産開始予定。11月から生産を開始しフル生産となるのは2023年1月以降となる予定。

・新工場の生産能力が当初の計画以上に高まる可能性もあるか。

→有価証券報告書作成時期は2022年6月で生産技術の改善はそれ以降も進んでいる。生産能力が高まる可能性はある。

なんらかの理由で新工場の立ち上げが大きく遅れるようなことがあると計画していた生産能力の向上が果たせないということになり大きなネガティブファクターとなりますが、現在はその心配はとりあえずないようです。さらに生産能力が向上する可能性について言及があったのはポジティブ要因。

なお、追加で売上の計上時期等についても聞きました。

→6ケ月等の長期の受注があった際、全て受注残高となり、予め決められた出荷時期に出荷する事になっていて、売上への計上は実際に出荷した時点でそれぞれの月での売上計上となっている。

比較的長い契約の期間があると、生産計画もすすめやすく、見通しも立ちやすくなり、業績予想も相応に正確性が増すように思います。

基本的に現在はつくっただけ全部売れていく状況が継続していると思われますので、生産能力そのものの増強がないことには、為替変動による円換算でのプラスマイナスを除いては予想以上の売上の大きな増加もないということになるかもしれません。

あれこれ、少し理解が深まりました。

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