IRセミナー 9319中央倉庫 プライム上場維持をモチベーションにするのもあり ☆☆★

日興證券奈良支店の2社目は9319中央倉庫でした。京都本社の倉庫運輸業で、昭和初期以来の歴史があります。

京都の梅小路は青果や海産物の市場がありますが、本社もその近くです。京都駅からすぐ、交通博物館や水族館も近いです。

株価はこちら。 そんなに大きな値動きがある銘柄でもないですが、ここのところはちょっと堅調な推移になっています。

倉庫運輸業ということで、新規性があるわけでもなく、そんなに成長性が高いわけでもありません。

それでも業績は着実、堅実で、事業の幅をだんだんと拡大していっている状況がウェブサイトの沿革のところなどを見るとわかります。

プレゼンターの社長さんの話しぶりはたいへん実直、誠実な印象でした。ここは、ちょっと無理をして上場市場としてはプライムを選択しています。また、個人投資家への注目度を高めたり個人株主を増やすという意図もあってかクオカード優待を実施しています。100株であればクオカードが年間で1,500円分ありますので、現金配当にこれを加えれば、100株での配当+優待利回りは4%と悪くはありません。

優待クロスとかではなく、PFに組み入れる投資対象とする場合、優待の有無はほとんど問題にはならず、むしろ、単純なクオカード優待であればやめた方がいいかもと感じることもあります。また、プライム上場についても、なにも無理をしてプライムを選択したりそこにとどまる意味が薄いと感じることもあります。

が、ここはプライム上場維持をいわば会社としてのモチベーションを高める意味で「活用」しているようなところがあり、話を聞いてそういうのもありかとは感じました。

高い成長性とは言えないまでも新しい分野での取り組みもすすめており、業績は堅調で株主還元をさらに強化する意向もあるようです。

通常、PFに銘柄を組み入れる場合は事業の独自性や成長性を重視して考えます。そういう視点からは必ずしも魅力的とも言いがたいですが、事業の着実さ、堅実さは相応の評価ができると思いますし、全体の印象は悪くありませんでした。

評価は5段階中の☆☆★で2.5です。買うのであれば全体の動きに合わせて株価が軟調になったようなところからという感じがします。

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