思い出と走る 南信から松本、諏訪へ(10)

長和町の黒曜石体験ミュージアムに着きました。サイトはこちら。

和田峠のこのあたりは黒曜石の産地で、とれた黒曜石で作られた様々な石器がかなり広い地域に運ばれています。館内は黒曜石関係の様々な展示があり、実際に黒曜石を加工する体験もすることができます。

体験では黒曜石を削ったりするのですが、実際にしたのは黒曜石のかけらの端の部分をちょっと砕いて削る程度のことです(下の写真)。また、この付近で実際に取れる黒曜石は遺跡の遺物的なものでもあるので、持ち帰ることはできません。下記の石は黒曜石ではありますがメキシコ産のものだそうです。それでも加工の作業でちょっと縄文人の気分を味わえたりしました。

ここから30分ほど山の方へのぼったところが星糞峠(ほしくそとうげ)というところで、実際に縄文時代に黒曜石の発掘が行われた遺跡です。道は整備されていて歩きやすいのですが、足腰がだるいです。運動不足・・・。

上までのぼってきて足下を見てみると、こんな黒いガラス状のかけらのようなものがいっぱい落ちています。これが黒曜石で、火山から流紋岩質の(SiO2の含有量の多い)噴出物などがあり、それが水中などで急に冷やされたりしてできるものだそうです。ガラス質のものですね。

あちこちにくぼみがあって、そこが採掘されたあと。そこを発掘しての調査が行われたということです。

星屑とかできなく「星糞」というネーミングがなかなかよい。というかインパクトあり。実際、この黒曜石のかけらは動物の「糞」のように見えないこともないし、これらは石器としては使えない不要物として縄文人が捨てた「糞」かもしれませんし。

鉱山跡を再現した施設もあります。

さわるのはいいけど持って帰ってはいけません。

こんな薄いかけらもあります。

ということで木立の中を下山です。

いや、なかなか面白かったですね。ここはぜひ時間をとってミュージアムだけではなく鉱山跡も行ってみるのがよいと思います。

ということで、ここで時間をとってしまったこともあり、今回の旅行では当初予定していた諏訪大社や片倉館はスルー。で、岡谷ICから高速にのって帰路に。中央道、名神とも渋滞なく、順調に走って帰ることができました。

自動車の走行距離は800キロ程度、燃費は18.3キロ/リッターと表示されていました。燃費表示は高速道路を80-100km/hの定速で静かに走っていると20キロ/リッター以上になったりしますが、山岳路の一般道も走ったりするとやはり悪化します。それでも、ディーゼルエンジンなので入れるのはガソリンより価格が安い軽油ですし、まあ、納得の数字、コストになっています。

さーて、次はどこへ行きましょうかね。

終わり。

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